こんにちは。
ムシムシ、ジメジメ、ジトジト
気も滅入るような1日を過ごしています。
というのも先週、イタリアのミラノから帰国したばかりなのです。
ミラノには、「ジャックラッセルテリア・コングレス」という集まりに
ブリードスタンダードのレクチャーを頼まれて行ってきました。
この、「ジャックラッセルコングレス」はイタリア全土、さらにヨーロッパからも
たくさんのジャックラッセルテリアのブリーダーたちが一斉に集まって
ブリードスタンダードについて、トリミングについて、昨今の犬種の問題点について
話し合ったり、議論したり、講義を行ったりする催しです。
国も違う、人種も違う、年齢も、職業も、なにもかもが異なるわたしたちが
ひとつだけ共通しているのは、ジャックラッセルテリアをブリーディングしているということで
そんな自分たちが、理解を深め、犬種の未来のためにひとつになって
歩んでいくための、ブリーダーによる自主勉強会のような集まりです。
セミナーは、3月にイギリスでも行い、こちらは来年もまた行うことで頼まれています。
こうして、みんなで考えること
すごく大事です。
ただ、産ませて、売る人をブリーダーとは呼びません。
ブリーダーとは、犬種の未来を守る役割を担える人たちだと思っています。
国を越え、地域を越え、こうして顔を合わせて
犬種について考える。
とても大事な取り組みだとおもっています。
ジャックラッセルテリアを通じて、こうして世界中に呼んでもらい
たくさんの人たちと出会えたこと
学びを深められたこと
人生を深められたこと
しあわせなことだと、感謝しています。
昨日は、英国Blackpool Championship Show
名門のBlackpoolで、Monamour Over the rainbow
ダルビッシュが、Best of breedから、テリアグループ4席入賞。
テリアの国英国で、自分の繁殖した犬がテリアグループで入賞するという
夢のようなできごとに、喜びが広がります。
日本でいちばんではなく
世界のトップをめざしてブリーディングしてきました。
これからもそうです。
世界の人たちが、あそこのジャックラッセルをお手本にしたいと
そう思ってくれるような、ジャックラッセルテリアを育てていきたいと思います。
今回イタリアで、小さなブリーダーの人たちがたくさん集まって
Rainbow Blossom(たいし)は、人生の憧れの犬だとか
Private Stock(カイ)を目指してブリーディングしていると
イタリアの小さな田舎町から、10時間近く運転して自分に会いに来てくれたり
フランスから、スペインから、アイルランドからも、自分の話を聞きに来てくれました。
たったひとつ、自分が志したジャックラッセルテリアという道から
こんなにも世界に人の輪が広がり、学びを深め、人生を深めています。
純血犬種というのは、ひとつの文化だからだとおもうのです。
イタリアで、ジャスミンの大きな木の下で
ワインを飲みながら、ジャックラッセルテリアの遺伝子検査について何時間も語り
昨今の良い傾向、悪い傾向について、語り合う時間は
とても意味のあるものです。
自分たちは、ドッグショーだけを目指してジャックラッセルテリアをブリーディング
しているのではなくて、犬種標準(ジャックラッセルテリアに求められるスタンダード)に
より忠実に、そして肉体面での健全性(遺伝性疾患への配慮)、健全な歩様
良い毛質、そして美しい頭部、コンパニオンドッグとして人間に寄り添い
自分の頭でしっかりと考えることのできる情緒の安定したジャックラッセルテリアを
安定して、未来につなげていきたいと考えています。
そのため、オーストラリア、ノルウェイ、デンマーク、ドイツ、フランス
イタリア、スウェーデンなど健全性に留意した、世界でもトップクラスのブリーダーの
さらにそのなかでも最高クラスの犬の血液だけを導入し、ブリーディングを行っています。
それはもう、絶対の自信をもってブリーディングしています。
日本では(アジアでも)(アメリカでも)ここまで良血だけに厳選して
ブリーディングできるブリーダーは、まず、いないと思います。
金銭的にももちろんですが、海外のブリーダーたちとのネットワークがあってこそ
こうした、質の良いブリーディングを安定継続していくことができます。
ジャックラッセルテリアも、遺伝性疾患のデパートみたいな犬種になりつつあります。
血統を調べない繁殖、遺伝的要素を無視した繁殖、近親交配、ラフコートだけを繰り返す繁殖
性質の不安定な犬の繁殖など、その多くは繁殖する人間の無知が引き起こしています。
繫殖する人間の無知と、それを「かわいい」という言葉だけで片付けて
迎えてしまう人たちの問題も、あるのかもしれません。
いずれにせよ、良い犬を安定して繁殖するというのはコストも時間も熱意もなにもかも
ほんとうに大変なことです。
でも、ちゃんとしたことを、しつづけているブリーダーから迎える犬というのは
どの犬種に限らず、ほんとに、まるで違うんじゃないかなっておもいます。
ボーダーテリアたちも、今週から巣立ちがはじまりました。
みんながっしりと、しっかりと、育って、巣立っていきます。
生後90日までは、どこにもお譲りしません。
自分たちの手で育て、コンパニオンアニマルとして必要なルールを子犬に教え
安心して飼い主さんが迎えられるようになってから、お譲りします。
ボーダーテリアは、ご予約ですぐにパピーのオーナーさんが決まってしまいます。
数多くブリーディング頻度を増やすつもりがありませんので、根気よくお待ちいただければ
ありがたく思います。
ジャックラッセルテリアについて。
昨今、問い合わせが本当に多く、良い出会いにも恵まれて感謝しております。
ジャックラッセルテリア、ご希望のお問い合わせをいただく際には
メールに、希望の性別(牡か牝か、もしくは問わないか)
月齢の希望(生後3か月以降のパピーが良いかトレーニングの入った子がよいか)
他犬がいるか、猫やその他の動物がいるか、お留守番があるかどうかなど
より詳しく書いていただいた方が、ご紹介しやすいと思います。
飼い主さん1件1件の生活スタイルや家族構成や週末スタイルがあるのと同じに
犬にも大家族に向く子、1対1を好む子、にぎやかなのが好きな子、静かなのが好きな子
いろいろいます。
コンビニでおかしを選ぶように、お金を払えば犬が買えるのではなくて
家族の好みやライフスタイルと犬の個性がしっかりとマッチしたときに
最良の家族と出会えるのだとおもいますので、しっかりとお話をしたうえで
ご紹介させていただきたくおもいます。
とりわけ、共働きご家庭や、シニア介護のあるご家庭、小さなお子さんのいる家庭では
生後1歳くらいになる、ある程度のトレーニングが入った、ショードッグ候補として残して
育ててきた子をおすすめします。
性質が良く、ショードッグ候補として残すくらいなので容姿もよく、残したい気持ちで
育てて来て成長を見守りますが、想像よりサイズが小さかったとか、大きかったとか
ほんとうに微妙な理由で、家庭犬として迎えてもらったほうがしあわせだろうと
判断した子は、家庭犬としてお譲りします。
ただ、そういった子は、「世界の舞台で勝って行けるか」という基準で選んでいるので
たとえば日本でドッグショーに出してみたい、オーナーハンドラーでトライしたい
チャンピオンにチャレンジしてみたいというようなご希望に対しては
120%以上、期待にこたえてくれるくらいの高い犬質の子たちだと思います。
もちろん、ショードッグというのは気質、容姿、性質面すべてにおいて良性の子を
良性に伸ばしていくので、最良の家庭犬にもなってくれることと思います。
何頭か、ご紹介できる子たちのお写真を載せておきます。
(この子たちは海外の人たちはショードッグでほしいと言われますが
ブリーダーの気持ちとしては、日本で一般家庭で愛されて育ってほしいです)
もう、体高があと1センチあったら!世界中で勝てるだろうと思えるくらい
いい子です、ハンサム。超明るいです。
ラフコート。
美しいスムースコートの男の子。
ラフコートの男の子。
この子は、ほんとうにショードッグです、すごく良い子。
ですが家庭犬として迎えてくださる方にのみお譲りしたいと思います。
ドッグショーはご希望されれば、すぐにチャンピオンなれると思います。ほんとにハンサム。
若いパピーについては、女の子はラフコートの女の子2頭、いまお譲りできる子がいます。
犬たちはのびのびと、太陽を浴びて、たくさん運動し、育っています。
明日より、アメリカに出張ですが、来週には戻ります。
パピーのお問い合わせなど
メールでしたらご対応可能です。
clumberup@gmail.com
までお願いします。
7月1日より通常に戻りますので、メール、電話などで、ケネル見学ご希望など
お問い合わせください。
<パピーのお問い合わせ/トリミング/ハンドリング/その他お問い合わせ>
clumberup@gmail.com
053-545-0537
子犬をお譲りする際には、お手入れ、育て方など、犬種やその子その子にあった
接し方など、きちんとアドバイスさせていただきます。
犬の幸せを飼い主さんとともに考えるのは、ブリーダーの役目です。
なお、商業としての繁殖を目的とされる業者さんへの譲渡は一切行っていませんのでご了承ください。
子犬の空輸は行っていません。飼い主さんにお会いして、直接のお渡しのみとなります。
ドッグショーを楽しみたい、ショードッグを迎えたいという方、お問い合わせください。
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