先日ブログで書いた
未熟児、初産、難産、早産、逆子と、いくつもの逆境から生まれて来て
いちどは、もう崖っぷちという状況まで行ったけれども、生き返って
その後も頑張っていた赤ちゃんでしたが、一昨日、天国に旅立ってしまいました。
もう、つきっきりでお世話して、哺乳、カテーテル、保温、保湿、できることは
なんだってしたつもりではいましたが、命の決めたことに、さからうことができませんでした。
最後も、自分の手のなかで、あっためて、マッサージして、お腹もいっぱいのまま
だんだんと命の力が、少しづつ、消えていくように亡くなっていきました。
ほんとうに最後まで自分の手のなかにいて
亡くなった瞬間がいつなのかもわからないくらい、ずっと長いことあったかくて
ふくよかで、きれいで、ゆっくりとお別れさせてくれたみたいな感じでした。
150gないくらいの小さな体で、もう、とにかくがんばったので
もう頑張らなくてもいいよっていう気持ちと、でも神様連れて行かないでという気持ちと
葛藤がありましたが、ひとときもひとりにさせることなく、ずっと一緒に入られたので
後悔ないなあというふうにおもいます。
また戻って来てほしいなと、おもいます。
犬の一生は、たった数日かもしれない、数年かもしれない、10数年かもしれない
長い短いを定義することは難しいけれど
この子たちの、一瞬も、一生も、誰かから愛され、ぬくもりがあり、頬ずりされ
ここにいてくれてよかったなというふうに思ってもらえるものであってほしいと
そう思います。
わたしたちはプロのブリーダとして、自分たちの育てる犬たちに誇りをもっているし
犬を育てることを通じて、文化を育てることにつながってほしいと思って
日々の犬育てをしているけれど、命に慣れる、なんていうことは全然なくて
やっぱり、たった数日を共にしただけのチビちゃんが旅立つときには涙ボロボロになってしまうし
その後の数日は抜け殻のようになってしまいます。
命が決めたことにさからえないことも、自分たちは充分に知っているし
あきらめなくてはならないことがあるのも、知っているけれど
だからこそ、一瞬も、一生も、できるかぎり大切に、愛し育てたいなとおもいます。
愛されて育った犬は、また誰かを愛することができるようになるはず。
愛犬マーヤは、亡くなる前の数時間
ずっと自分と一緒に、赤ちゃんをなめたり、頬ずりしたり、気持ちをかけてくれました。
自分の育てる犬は
もしかしたら、ショードッグとしては不十分なのかもしれない
もっとピシっとして、シャキッとして、おりこうさんなほうが勝てるかもしれない
でも。
人間が大好きで、こんなウェストミンスターの大舞台でも
おおはしゃぎしてしまう、この個性を大事にしたいです。
ブリーダーが育てる犬は、ブリーダーが育てたように、育つものとおもっています。
自分は、個性、「個」を大事にしたい。
テリアたちならではの、ユニークネスを、大切にしたい。
ショーがない日は、山を走り、遊んで育つ、ショードッグ?兼家庭犬。
カイ君も今年はほんとうにがんばってくれたけれど
とんでもなくハチャメチャな個性を、つぶさずに、このハチャメチャさを魅力に
かえられたのかなっておもいます。
Petalもようやくデビューだけれど、この豪快な笑顔がなくならない
ショーイングをしていきたいです。
12月に入り、世界中のジャックラッセルテリアのランキングもだんだんと上がってきました。
日本では、牡はカイ君、牝はレインボウが2016年のジャックラッセルテリアナンバーワンになるようで
アメリカでは、1位がPadre、2位がAggie、3位がFrostyと
わたしの犬や、うちの犬の子どもたちが、全米トップ1~3位を独占して2016年を終わりそうです。
Amsterdam Winner ShowではZen君の娘がBOB Puppyに選ばれたようで
アイルランドでは、Puppy Of the Yearに、Zen君の息子のNIKEが選ばれたようです。
自分が、心というか、全身全霊をかけて、とにかく大事に大事に、ほんとうに大事に育てた子が
こうして、未来を切り開いていってくれていることに、言葉には表しがたいほどの感動があるけれど
同時に、それを支えてくれている、ファミリーのみなさん
このClumber Upから巣立った犬たちを、愛し育ててくださっているみなさんへの
感謝の気持ちでいっぱいです。
みなさんに会えて、犬たちを通じてご縁ができてほんとによかったです。
みなさん、素敵なご家族です。
自分が育て、送り出した犬たちが、みなさんの家族を明るく、笑顔にしてくれていることを
心から願い、また、感謝します。
ジャックラッセルテリアのパピーを、当ケネルから迎えたいという方は
ご連絡ください。
当ケネルでは、見学、面会をして、充分にその子たちのキャラクターや育て方について
ご説明をさせていただいたうえで、実際に迎えていただくかどうかを検討していただきます。
犬を迎えるというよりは、家族を迎えるという気持ちで
一瞬も、一生も、愛し、愛され、許し
イタズラも、愛せるか
ウンチも、許せるか
おもらしも、愛せるか
破壊も、笑えるか
イタズラも、ウンチも、おもらしも、破壊も、いま元気でいるからできるんだと
元気でいてくれることに感謝できるか、そんなことをイメージして
家族を迎えてほしいなと、おもいます。
<パピーのお問い合わせ/トリミング/ハンドリング/その他お問い合わせ>
* ジャックラッセルテリア パピーオーナーさん募集しています。
clumberup@gmail.com
053-545-0537
子犬をお譲りする際には、お手入れ、育て方など、犬種やその子その子にあった
接し方など、きちんとアドバイスさせていただきます。
犬の幸せを飼い主さんとともに考えるのは、ブリーダーの役目です。
なお、商業としての繁殖を目的とされる業者さんへの譲渡は一切行っていませんので
ご了承ください。
ドッグショーを楽しみたい、ショードッグを迎えたいという方、お問い合わせください。
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