テリアを育てること。いろいろ思うこと。 | 13:35 |
お母さん犬の交配から始まり、妊娠期を心穏やかに過ごさせ
無事の出産、そして生まれてから今日までの日々を
事故や怪我なく、すくすくと、健やかに育ってくれたこと
それだけでも、うれしく、しあわせなできごとですね。
ごはんも信じられない量な量をぺろりとたいらげ
朝から晩まで泥んこになって遊び、育ちました。
まだちょっとギャオギャオいうけれど、ハウストレーニング、1人寝練習も
ほぼ、できるようになりました。
日本の住宅事情は、近隣住宅と隣接していることがほとんどですから
夜鳴きをしても、泣き叫んでも、放っておいてください、トレーニングですからと
言いたくても、やっぱり、社会とかかわり合って生きているわけだからそれって
なかなか難しいことです。
だからうちのパピーたちは、生後60日を過ぎると、夜のクレートトレーニング
ひとり寝の練習をはじめます。
ここにも隣近所はありますが、都会に比べればはるかに山の中ですから
最初の1週間くらいの、ギャオギャオ、ハウスから出せ出せ攻撃もどうにかなります。
あたらしいご家庭にお渡しするときには、ハウスに入っても、落ち着いて寝たり
休んだり、大事なガムやおもちゃをもちこんだりという、「良い場所」だと子犬たちが
認識するようになっています。
この、ハウストレーニングは、犬たちが生きていくうえで、たとえばペットホテルに泊まったり
たとえば獣医さんに行ったり、お出かけしたり、飛行機に乗ったり、あらゆるシーンで
とても大事な生活習慣ですからどうか、このまま継続していってもらいたいなと思います。
うちはお留守番がないからハウス入れなくてもいいわ。
うちはのびのび育てたいから、ハウスは可哀想。
ハウスはインテリアの邪魔になるからいらないわ。
いろんな理由でハウストレーニングを辞めてしまう方があります。
でも、ハウスに入れることは、かわいそうなことでもなんでもないわけだし
犬が、安全に、安心して、過ごせる場所を提供することなので
どうかそこのところ、分かってもらえたらと思います。
Clumber upのショードッグったちは元気に秋のシーズンを迎え
みんな、頑張っています。
ペコはただ、トリミングしてもらっただけだけど・・・
15歳を目前に、まだまだ元気で、コートもバリバリのテリアの毛をしてますよ。
ドリーマー8か月。
ショーチームに加わり、テーブルのうえでおりこうさんにできるようになりました。
この、テーブルの上で作業されることに慣らすこともまた、ひとつのパピートレーニングです。
テーブルのうえでじっと落ち着いて、人の手に触れられ、作業をされるというのは
とても質の良い服従訓練になります。
こういったことも、テリア育てでは、犬との良いコミュニケーション法だと思います。
テリアを迎えました。
でも、ハウスに入れない、しつけをしない、イケナイことをイケナイと教えない。
ガウガウするのはテリアだからねと受け入れてしまう、あるいはそれを面白がる。
攻撃性をテリアキャラクターと履き違えた育て方。
爪を切らない、歯を磨かない、耳掃除をしない。
それでは、テリアは飼えません。
テリアは、飼い主さんに忠実で、ほんとうに頭が良くて、おりこうさんで
体は丈夫で健康で、たとえばワイアーフォックス、ボーダーテリア、ジャックラッセルテリアなら
さほど大きくない体だけれど、大型犬くらいのアウトドアでの活動が楽しめるし
まるで人間の子がひとり増えるくらいの、面白さと知性を備えています。
とても頭がいいし、トレーニングもしやすいので、テリアを飼うのがはじめてだって
犬を飼うのがはじめてだって、誰にでも飼えます。
でもね。
でもね、なんです。
でも、正しく育ててください。
人の子と同じ。
イケナイことはイケナイと教え
無視するべきことは無視して
人が上、犬はそれに服従するというルールを幼いころから刷り込み
健康と衛生に気遣い、大切に育ててほしいのです。
愛することと、甘やかすことは、別のことです。
大事にすることと、なんでも買い与えることも別のことです。
愛し、大事に思うからこそ、甘やかさず、厳しく、適切に、育てるのだと思うのです。
テリアだから特別なんていうことではなく、たとえばこれが大型犬だったらって想像したら
社会に迷惑をかけないよう、家族のルールにそって暮らせるように、けっこう意気込んで
育てると思うんです。
テリアだって同じことです。
ボーダーテリアも、わたしが、ペコを育てて約15年。
ペコがあまりにおりこうさんに見える影響か
ボーダーテリアは誰にでも飼えるって思ってる人が多いです。
でも、わたしだってうちのボーダーたち、厳しく、つよく、躾ながら育てています。
オートマチックに、おりこうさんになる犬なんて、いないと思うんです。
一部の、うちのオーナーさんたちのなかにも、ボーダーテリアを迎えて
オフ会的な集まりで、やや問題行動に転じたケースが起きているようです。
ハウストレーニングができていない、他犬に攻撃的な行動をとる、という育て方は
わたしが、子犬をお渡しするときには、そういうふうでは、ありません。
ちゃんと、他犬とかかわり合えるように育てて、ハウストレーニングもして
お渡ししています。
それは、その犬の一生をしあわせで安心できるものにしたいという願いから
犬にとって必要だと思うから、していることです。
ボーダーテリアを過去に渡したオーナーさんについて、悲しく残念なことが
起きましたので、いまいちど、ちゃんと、ボーダーテリアをこれから迎える方に
「ちゃんと、育ててください」っていうことを伝えなくてはと思いました。
ちゃんと育てるってことは、もしも自分に、もしものことが起きても
その犬が、いつ、どこで、誰と、どんなふうに暮らしても
「いいこだね。かわいいね。おりこうさんだね」と
愛してもらえる生き方を、犬に教えることだと思っています。
まだ考えがうまくまとまってはいませんが
とりあえず、 いま、思っていることを書きました。
ボーダーテリアに限らず、ワイアーフォックステリア、ジャックラッセルテリア
うちで生まれ、うちから巣立つ犬たちは、ちゃんと適切な社会化のお勉強や
家庭犬として暮らすのに必要な大事なことを教えてから、お渡ししているつもりです。
そのためには、最低でも生後90日まではこちらで育てないと、って思ってます。
生後60日で、ハイハイっとあたらしい家族に渡してしまう「ブリーダー?」さんとは
犬たちへの思いも、行動も、違うという風に自負して育てています。
ほんとうに、心身のすこやかなテリアを、自分たちの家族として迎えたい
という方だけ、お問い合わせください。
いまは、ワイアーフォックステリアの女の子のみの募集です。
ボーダーテリア、マカロンとジャックの子どもたちは予約はすべて決まりました。
女の子はまだ、気持ちが固まらず、もうちょっと様子を見たいと思っています。
ジャックラッセルテリア、今後のブリーディング予定がありますので
ご希望の方は、お問い合わせください。
生後12か月未満で、リードトレーニング、ハウストレーニング、お留守番トレーニングなど
基礎的な、コンパニオンドッグとしてのトレーニングを済ませた子たちも
若干ですが、譲渡可能な子がおります。
お問い合わせください。