夏の思い出を、たくさん、i-phoneの写真を見返して
夏休みのあいだに、カメラのキタムラに行ってフォトブックをつくったりして
まだ終わってないけど、2016年の夏を振り返ったりしています。
8月15日くらいを過ぎると、夏がせつなくなるのは、なんでだろう・・・。
でも、はやく涼しくなってくれないと、犬たちはたまりませんね。
なんだか今年は、ちょっとだけ、気持ちにゆとりのもてる夏のような気がします。
日本中から、日本を代表する実力派トリマーさんたちが一同に集まってくれて
うちで、みんなでバーベキューをしたり
日本中から、うちから犬を迎えてくださったオーナーさんたちが集まって
ファミリーキャンプができたり
犬を通じて、出逢った人たちとの縁をあらためて感じ、感謝する夏でした。
わたしのパートナードッグたちも、夏休みは、思いっきり遊びました。
9月からまたドッグショー、さらに海外での重要なショーも控えているけれど
そんなことはつかの間忘れて、思いっきり、海に入って遊びました。
ショードッグだから、遊ぶのはご法度?
ショードッグだから、水遊びは厳禁?
いえいえ。
うちの場合、ショードッグである前に、まず、コンパニオンです。
みんな、誰かの大事な存在で
生きている1分1秒、輝いて生きる存在だと、おもうのです。
まあたしかに、潮焼けしたコートをもとに戻すには、コートレスキューとかコンディショナーとか
ちょっとだけ手がかかりますが、それでも、テリアはワーキング・ドッグですから
アクティブに、自然のなかで遊ぶことを否定する生き方は、させられません。
というのが、まあ、自分たちのポリシーといっては大げさですけれども・・・
コートももちろん大事、だけど、犬の生きるエネルギーとか、はつらつとした気とか
張りのある筋肉、緊張美、躍動的な性質、みたいな、犬が生き生きと生きてはじめて
美しいものじゃないかなと・・・そんなふうには、思っています。
毎日の、いくつもの、モーメント、モーメント
犬たちがいて、よかったなとか、うれしいなとか、うつくしいなと、思う。
それって、しあわせなことだなあと、この夏、ショーの忙しさからちょっと立ち止まったとき
あらためて感じました。
犬たちだって、完全無欠のショードッグでもないし、あまえんぼうで、悪がきで、でも
この犬たちが、家族でいてくれてよかったなと、おもいます。
自分は、そういう存在を、みなさんに送り届けるブリーダーでありたいし
生ませて、売って、それでおしまい!
という、パピー・ファクトリーみたいなことがしたいわけじゃないし
ましてや、生まれる前から、●●ちゃんと、××ちゃんを交配しました〜
●●月頃出産予定です、飼い主さん募集中♪♪♪
というような商法も、自分の性分には合いません。
無事に受胎するかもわからないし
無事に受胎したって、無事に生まれるかもわからないし
無事に生まれたって、無事に育ってくれるかもわからないし
無事に育っても、その子をどのご家庭に送り出すのかは
犬の個性と、迎える家族の個性とが、ぴったり一致したときに
ベストの縁組になるわけであって、だから、売っておしまいみたいなことは
思っていません。
子犬がしあわせになるということは、もちろんのことなのだけれども
迎えた家族がしあわせにならないような縁組は、やっぱりよくないと思う。
アクティブな家庭にはアクティブな犬を。
シニアの落ち着いた家庭には、落ち着いた性質の犬を。
ちいさなお子さんがいる家庭には、なにごとにもめげない陽性の子を
女性のひとり暮らしなどの方には、マイペースで自分の世界をもっているような子を。
そんなことを、いつも考えています。
アクティブな家庭に、アクティブでない犬がいったり
落ち着いた生活を好む家庭に、超ハイパーな犬が行ったり
ちいさいお子さんがいるご家庭に、神経質でおとなしい子犬がいったり
女性のひとり暮らしなどの家庭に、寂しがり屋の留守番嫌いの犬がいったら
やっぱり、飼う側も悪戦苦闘になってしまい、犬との生活に悩みが生まれてしまう。
ちいさな悩みがいずれ、大きな悩みになって、犬との暮らしが負担になってしまう。
そんなことは避けなければと、思っています。
子犬が生まれた日からお譲りするまでを見続けているブリーダーだからこそできる
アドバイスがあるとおもうので、それは、ぜひ聞いてもらえたらと思います。
うちの犬たちは比較的、他ブリーダーさんの子犬に比べると、おっとりとしておおらか
イタズラもわりと少なく、なにより、吠えないと思います。
要求吠えとか、情緒不安定に無駄吠えするということは、まずないかも。
だいたいは、おおらかで育てやすい子だし、おおらかで育てやすい子になるまで
社会化トレーニングして、手をかけてから渡すので、みなさん「飼いやすい」って
言ってくださいますが、それでもやっぱり、犬を迎えるのは家族を迎えること。
これから犬を迎えようと思った時には
自分たちの生活スタイル、自分たちの趣味嗜好、自分たちの人生設計
自分たちのむこう15年の生活の変化、自分たちがうれしいとおもうこと、その逆など
たとえば就職活動のときに自己分析をするのとおなじように
自己分析をしてほしいなと、思います。
自己分析をすると、自分が迎えたい犬=自分が迎えられる犬でないことがあることにも
気付きます。
自己分析をしたあとに、こんどは、子犬を探すのではなくブリーダーを探してみてください。
そして、そのブリーダーに、自己分析した自分について自己紹介をしてみてください。
自分は、こんな性格で、こんな職業で、こんなライフスタイルで、週末はこんなことしてて
こんなところに住んでいて、将来的にはこういう生活になりそう。
みたいなことを、話せるようなブリーダーがいいですね。
で、ああ、そんなあなただったら、この子の方がこの子よりいいですよ。
なぜなら、この子はね・・・というような展開で
理想のパピーとの縁をたぐっていくというのが理想じゃないかなあと思います。
まあ大体の方は、犬が飼いたいと思うとググって最初にでてきたブリーダーのところに電話して
買っちゃうパターンが多いと思うのですが、だいたい上のほうにでてくるブリーダーは
宣伝熱心(汗)だけど、犬がいい子かどうかの目安にはならないかも・・・。
あとは前にも言いましたが
「ま、いっか」
という気持ちを忘れないこと。
たとえば、人と人が結婚して一緒に暮らしても
他人と他人ですから、ぜったいにわかりあえないこともある。
でもみんな、自然と、「ま、いっか」を身に着けて、折り合いをつけている。
人と人でも、です。
犬と人が暮すのは、言語が違う、脳が違う、種族が違う。
だから、ぜったいに、自分の思う通りにならないことなんて、いくらでもあると思うのです。
そんなときは、「ま、いっか」を思い出してください。
そして、声に出して「いてくれて、ありがとう」って言ってみてください。
そしたら、ちょっとイラッと来たおしっこの失敗とか、メガネをガジガジに壊されたこととか
トイレシーツをビリビリにされたこととか、「ま、いっか。いてくれるだけでしあわせだわ」と
思えるような気がするんです。
今年は、ひよこが亡くなって、ファミリーキャンプのときも夏休みの時もずっと
ひよこのことを思い出していました。
生きてさえいれば、楽しい夏がなんども来たのになあと。
生きて、自分たちの傍らにいてくれるだけでしあわせなことだし
その子に出会えたことだけでも何万通りの確率を経て出逢えたわけだから
やっぱり、出逢えたことそのものが、ものすごいことですよね。
うちにいる犬たちは、オーストラリア、イタリア、ノルウェー、ドイツ、アメリカなど
いろんな国から来た子たちですが、どんな縁が自分たちを出逢わせたのかなと思うと
大事にしなくちゃいけないなあと・・・つくづく、感じます。
いま、すでに犬たちと暮している人たちは
「この子がいてくれる、しあわせな夏」を
大事に、過ごしてください。
これから犬を迎える方は
この夏じっくり考えて、自己分析して、自分が迎えるべき子をきちんと
迎える準備の夏にしてください。
来年は、オンリーワンが隣にいる夏になりますように。
うちは、ワイアーフォックステリア、ジャックラッセルテリア、ボーダーテリアの
専門犬舎です。
業者さん、繁殖を主目的にする方への譲渡は行っておりません。
唯一の販売の条件は、家庭犬として大事に育ててくださること、それだけです。
現在は、ジャックラッセルテリア(リードトレーニング、お留守番トレーニング、社会化トレーニング済)
ワイアーフォックステリアの譲渡可能なパピーたちがおります。
ボーダーテリアは、まだ生まれたばかりなので譲渡については未定です。
見学をご希望の方、ケネルのほうまでメールかお電話ください。
053-545-0537
clumberup@gmail.com
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* ジャックラッセルテリア パピーオーナーさん募集中です。
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子犬をお譲りする際には、お手入れ、育て方など、犬種やその子その子にあった
接し方など、きちんとアドバイスさせていただきます。
犬の幸せを飼い主さんとともに考えるのは、ブリーダーの役目です。
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