イギリスからの便り。 | 16:11 |
わたしがブリーディングし、5月にイギリスの友人のところに迎えてもらった
ダルビッシュが、Blackpoolのドッグショー
ジャックラッセルテリアストのベスト・パピー、さらに
テリアグループで、パピーグループ3席に入賞したとのこと。
イギリスといえば、テリアの国。
もちろん、テリアグループにはずらりとたくさんの英国テリアたちが並びます。
日本男児のダルビッシュが、テリアの国のドッグショーで頑張ったことは
とても、大きな励みになりました。
ジャックラッセルテリアは英国原産犬種ですが、英国ではこの、優秀な作業犬を
KC(Kennel Club)で犬の優劣を品評することへの抵抗から
ながらく、純血犬種としての公認を拒んできました。
しかしながら、1980年代以降、オーストラリアがジャックラッセルテリアを
自分は、日本国内だけでブリーディングをするのは、どう考えても健全性の面から
限界があるし、血液の詰まった繫殖か、もしくは、なんの血統の分析のない利益目的の
増殖しかしようがなくなってしまうので、はやい段階から
ノルウェー、 イギリス、フランス、フィンランド、ドイツ、デンマーク、アメリカなどに
ブリーディングを一緒に行っていく仲間たちと、自分たちのコミュニティをつくってきました。
おかげで、自分の犬たちも、北欧の国々に行ったり、逆にそれらの国からうちに犬たちがきたり
世界の、犬文化に触れることができました。
それぞれの国の、それぞれの、犬観。
それぞれの国の、それぞれの、愛犬意識。
みんな、微妙に違います。
また、これからそういう話もブログでしていけたらいいなと、思います。
個人的に自分がいちばん好きなのは、ノルウェーかなと、、、思います。
。。。
バケツをひっくりかえしたような雨がふりつづいた朝から一転
ものすごい青空。
今日も、いちにち、プールで遊び、走って遊び、スプリンクラーで遊びます。
そもそも、こうやって暮らしている犬たちなので
社会性が身につかないわけないのです。
この2頭は、亡くなったひよこの妹たち
ストーリーとドリーマー。
この子は、弟のてんてん。
みんな、毎日ちょっとづつテーブルに載せて
ブラッシング、爪切り、耳掃除、歯磨きなど
テーブル・トレーニングをしています。
台にのって、人の手にふれられることは、なによりも有効な
パピー・トレーニングだと、フランク・サベラが書いた
The Art of Handlingに書かれています。
テーブルの上というのは、高さがあり、犬が心細さを感じるため
その状況下で、人がやさしく声をかけて、ブラシをかけたり、お手入れをすることで
服従(オビディエンス)のトレーニングの一環にもなるし
犬の一生涯ついてまわる、お手入れを、気持ちいいものと感じさせるトレーニングにも
なるので、子犬を迎えたら、テーブルトレーニングはコミュニケーションのひとつとして
良いと思います。
ただし、1日3分くらいで、パッとやめて、ほめて、おいしいおやつで締めくくってください。
ひよこの記事について
なぜ、犬がそうなるまえに取り戻さなかったのかという意見がありました。
たしかに、取り戻せたのならば、それがいちばん、よかったのかもしれません。
ひよこが亡くなったのは、6月12日、日曜日。
飼い主から連絡が来たのは、
6月14日火曜日で、そのときは、亡くなったことも、怪我をしたのかも、なにも書いてなく
ただ、話がしたいので、土曜日に時間をつくってほしいとのことでした。
自分は、「体調を崩したり、具合が悪くなったりしていませんか、大丈夫ですか」
というような、メールを書きました。
亡くなったことは、まったく、知らされていなかったんです。
ブログの存在も、知りませんでした。
ときどき、子犬をお渡ししたオーナーさんから、お渡しした数日後に
体調を崩したとか、お腹がゆるいというような連絡が来ることがあるので
そういうたぐいのお話しかと思ったのですが、それにしても、なにか虫の知らせというか
胸騒ぎがして、ネットをあちこち検索したり、探したりして、ようやくのことで
その飼い主さんがしているブログを見つけました。
そのときに読んだのが、ボルゾイと岩場を散歩している写真などでした。
もう、ひよこが亡くなって数日後でしたが、元気な日々のブログしか更新されていませんでした
が、なんども、なんども、ブログを訪れたところ、翌日だったか翌々日だったか
ひよこが亡くなっていることが、ブログに書かれていたのです。
自分にはまだ、メールでも、電話でも、報告がなく、そのブログで知ったのでした。
結果論ですが、そのブログを先に知っていれば、危ないからやめたほうがいいとか
子犬を返してくださいとか、言えたと思うのですが、会いに来たいというメールに
なにか、腑に落ちないものを感じて、ようやくブログを知ったのでした
だから、そのときにはひよこは亡くなっていたので、あとのまつりでした。
なぜ、飼い主さんが、自分にひよこが亡くなったことを言う前に
ブログを更新したのかは、よくわかりません。
直接会ってお話ししたいということでしたが、お会いしても、あの子は戻らないし
お会いしたら、とても激しい言葉を投げつけてしまいそうだし
会って、なにかを伝えて、彼女に気持ちを替えてもらっても命は戻らないわけで
自分の気持ちがこれ以上、荒れることは、他の犬たちの世話をする上でもよくないので
お会いすることは、お断りしました。
そんな人間に渡すのが悪い。
という意見もありました。
でも、そんな人間か、どんな人間かは、わからないと思うんです。
この方とも、お譲りするまでに2回お会いしています。
けっして、悪い人とか、心が歪んでいる人とか、そういうことじゃないと思うんです。
ただ、自分はトレーナーだし、犬には慣れているし、なにも起きないわ、大丈夫という
命への過信が、あの事故を招いたと思います。
では、そんなに簡単に人を信じず
誰にも譲らないのが、ベストの選択なのか・・・。
自分はこれまで、犬たちをブリーディングし、育て、お譲りすることを通じて
ほんとうに素敵な方々と、であってきました。
このケネルは、静岡と愛知の県境にあり、ほんとうに田舎で、不便で
バスは1日数便しかなく、夜は蛍がとびかう、とんでもなくド田舎にあるんです。
だから、「突然とおりかかって、衝動買い」という飼い主さんとは無縁というか。。。
ホームページも、3年くらい更新していないので
子犬の写真を羅列して、金額がかかれて、オーナーさん募集中
みたいなこともまったくしていないので
みなさん、自分たちのことを知る方法は、ドッグショーか、あるいは
このブログを通じて知ってくださる方、もしくは、お友だちの紹介
という方しかこないので、ほしい=すぐ購入
というふうなプロセスではなく、まずはこのブログを読んで
自分たちの犬観、犬育てへの考え方、純血犬種への考え方などを
知ってもらったうえで、このド不便なケネルまで足を運んでいただいて
見学をしてもらって、犬たちが暮す環境、犬たちの生活、そして犬たち自身を
みていただいて、心配なこと、不安なこと、育て方など、きちんとお会いして
お話をして、ご相談にのって、飼い主さんとブリーダーがお互いをきちんと知ってから