こんにちは。
本部展(ジャパンインターナショナルドッグショー)に向けて
犬たちを次々とトリミングして、もうほんとうに忙しいのですが
そんななか、腰痛が悪化しまして
本日
ブロック注射
してきました。
そしたらちょっと、よいかも・・・
ジャパンインターナショナルドッグショー、
予定していたアメリカの審査員は、急きょキャンセルとなり
チェコの審査員も急きょキャンセルとなり
スイスの審査員も急きょキャンセルとなり
直前となって、審査員がばたばたと変更になったようですが〜
まあこれを、不可抗力というのであれば不可抗力なんでしょうけれども
体力尽きるほど犬たちに時間も愛情もなにもかもを注いで、自分たちのできうる限りの
作品と思い、犬たちを育てているブリーダー、出陳者からしたら
同じ10,000円の出陳料を支払って、事前に発表されていた審査員から
直前に変更になって、直前のオファーにもかかわらず来られる審査員になったといわれたら
え〜なんで〜ってガックリ、肩を落としても、それって普通だと思います。
えっと、たとえばです。たとえばですけれども。
たとえば、早稲田大学を受験するときと、上智大学を受験するときと
慶応大学を受験するときに、それぞれの学校の過去問を研究したりして
傾向と対策を分析して、それに対応できるように準備するだろうと思います。
それって、ズルでもなんでもない。
たとえば、アメリカの審査員が来るっていうときに、その審査員がどのような犬種に
携わってきて、どのようなショーで審査経歴があり、どのような審査技法をし
どのような傾向のグルーミングやハンドリングを好むのかを、もしかしたら
的外れかもしれないけれど、傾向を分析して、それに見合うような犬を
エントリーして、より的確なグルーミングをして、結果につながるように努力してきた人も
いるかもしれません。
でも今回、1週間前に審査員が発表になって、審査員は急きょイスラエルの方になったのです。
わたしは、イスラエルのドッグショーがどのようなものか、グルーミングがどのようなものか
テリアたちがどのようなものかを、知りません。
12月にJDFと大阪インターのときに、テリアのスペシャリスト、ピーターグリーン氏が
来日するとのことだったので、テリアをたくさん、エントリーしたんです。
だって、ピーターグリーン氏の意見を聞きたいじゃないですか。
自家繁殖のボーダーテリアをエントリーしたのも、自分にとっては、最高の頭部の子が
できたと思ったけれど、でも、自己満足にならないように
自分よりもボーダーテリアのことを知っているピーターグリーン氏の意見が聞きたかったから。
太鼓判を押してもらえるのか、ダメだしされるのかはわからないけれど
意見が聞きたかったんです。
日本から、アメリカのピーターグリーンが審査するショーに20頭の犬を連れて行くことは
できなくても、ピーターグリーンが日本に来た時に、20頭の犬を出陳することは可能です。
20頭出陳して、誰が勝つかではなく、審査員がどのように評価を下したかを知るために
それを、繁殖のヒントにするために、出陳したのです。
でも、実際にはピーターグリーン氏は来れず、オーストラリアの審査員への変更でした。
今回また、アメリカの審査員だったので、いろいろなスタイルのジャックラッセルテリアを
見てもらって、どのように感じるのかを知りたかったので、たくさんエントリーしたけれど
蓋を開けてみたら、イスラエル人になりましたと。
もちろん、エントリー代(1頭につき10,000円)は返金されません。
まあ、当然に、がっくりしました。
新しく来る審査員が良いとか悪いとかそういう問題ではないと思うんです。
慶応大学を受験しようと思って、出願料10,000円を支払ったけれど
試験1週間前に慶応大学ではなくなりました、●×●×大学になりました。
って言われたら、何年も、必死で勉強してきた受験生は、肩を落とすとおもうんです。
こうして、必死で努力して、生活のなかで多くのことを犠牲にして、
ひたすらにやってきたこの必死の気持ちなんて、ぜーんぜん、痛みを感じてもらえないんだなあと
無力感さえ、覚えると思うんです。
自分はいま、そんな状態です。
別に、うちの犬たちは、どこの審査員でも結果を出してきたし、この小さな島国から
世界中に飛び出して、知らない誰に見せても、評価を得てきたので
イスラエルの人になったからといって、有利不利もなく、まあ、やれることをしましょうという
これまで通りのスタンスなのですが
アメリカの審査員だと思ったから、アメリカの審査員に
いくつかのスタイルの異なる犬たちをプレゼンテーションして
どのように受け取るのか、どのように評価をするのかを知りたくて
昨年10月以降ずっと、8頭みんな、毎週トリミングして、毎晩ブラッシングして
コンディションをのせて、ジャパンインターナショナルドッグショーに備えて
ほんとに、みんなピカピカなのですが
ちょっと、気持ちが落ちてます。
と同時に、腰痛は激化してます。
でも。
今年のジャパンインターナショナルドッグショー
自分が美しいと思う犬たちを、より美しく磨いて、リングサイドに来てくれる
ギャラリーのみなさんにみてもらって、かわいいなとか、きれいだなと
感動してもらえるような、プレゼンテーションをしたいと思いますので
ぜひ、見に来てください。
組織の決めることは、自分たちには、どうすることもできません。
でも、自分たちは、犬たちを育てることを通じて、誰かを感動させたり
人の心を動かしたりできるような、そんな表現をしていきたいと、思っています。
リングサイドに来ている小さな子どもが、自分たちのプレゼンテーションをみて
いつか、犬を迎えてみたいなと思ってくれるような
あるいは、学生の方々が、いつか、こんな美しいトリミングをできるようになってみたいなと
思ってくれるような、誰かの心に届くショーイングをしたいと思います。
自分たちにできることは、それくらいしかないし、それを継続しても誰の心にも響かず
届かない日が来たらそのときは、もう、身を引くときなのかもしれないし
でも、誰かひとりにでも届く限りは、丁寧な仕事、愛情ある犬育てを心がけ
自分たちができる限り最高に愛して育てた犬たちを、みなさんに見てもらう場として
ドッグショーに参加しようと思います。
テリア、コーギー、スポーティングドッグは、4月2日土曜日です。
http://www.jkc.or.jp/modules/events/img/fci-japan2016/Judging-schedule20160402-101.pdf
<ジャックラッセルテリア・ボーダーテリア・ワイアーフォックステリア
パピーのお問い合わせ/トリミング/ハンドリング/その他お問い合わせ>
clumberup@gmail.com
053-545-0537
今日もブログを読んでくださった方は↓大志君のお写真を1クリックお願いします♪