アメリカで、テリア専門のドッグマガジンと言えば、TERRIER TYPE。
テリア愛好家にとって、欠かせない専門誌です。
この表紙の写真はとても素敵。
印刷の感じとか、雑誌の紙質がなんとなく良くて、独特のコンパクトな形状も
ああ、やっぱり雑誌のデジタル化が進んでも、紙媒体っていいなぁ...と思わせる
大好きな雑誌なのですが。
そのTERRIER TYPEも、今号をもって創刊50周年を迎えたそうです。
50年間、テリアだけの専門雑誌が存在し続けられるわけだから、やっぱり
アメリカのドッグショーって、すごい。
その、50周年アニバーサリー号が我が家に届き、ページをめくると、なんと!
表紙裏(表2見開き)で、どーんと見開きで我が家の大志が!
プロのフォトグラファーが撮った素敵な写真が載っていました。
そういえば、テリアタイプに広告載せるという話はしていたような気がしたけれど
すっかり前の話で忘れてて、いきなり見開きにどーんとわが子が登場して
びっくり!
とてもうれしい、記念の号になりました。
55周年も、60周年も、65周年も、70周年も、テリアタイプに紹介してもらえるような
美しい犬たちを、育て続けられたらと、おもいます。
自分たちはけっこう不器用で、時代に沿うような器用なブリーダーにもなれず
調子のいいことも上手に言えず、ほんとはお客さん対応ももう少し時間がとれれば
良いのだろうけれど、どうしても、犬中心!になってしまっているように思います。
犬育てに、イージーウェイはない、という思いで、子犬が産まれれば産箱の横で
添い寝して、母犬を手伝い、離乳がはじまれば指で少しづつごはんをあげて
もう、できる限りのことを全部して、赤ちゃんが生まれてから巣立つまでの約半年、
長い子で12か月〜18か月間、ブリーダーがしてあげられることはなんだろう?
という、思いつくあらゆることをしたいと思っています。
それでも、納得のいく、というか、自分のこれまでの繁殖を上回る犬をコンスタントに
作出するというのは、ものすごく難しいし、ときどき不安になることもあります。
でも、努力して育てた犬と、なんとなく育った犬では、もしも仮に同じ血統だとしても
成長した時に大きな差が出る、ということには絶対の確信をもって、育てています。
おやつに、にんじん。とか。
うちは、家庭犬で迎える場合にも、生後半年くらいのパピーをおすすめしています。
理由は、半年間の間に犬が親、兄妹と過ごす時間、他犬と過ごす時間を通し
十分な社会化を身に着けられることと、リズムのある生活を通じて
クレートトレーニング、リードトレーニングなどの基礎的な生活マナー、
それから、いちばん大事な人との上手な関係の築き方を覚えることが
できるからです。
だから、うちのパピーたちは、ものすごーく手がかかって育てています。
もちろん、生後2か月半を過ぎたくらいから、トリミングテーブルにのって
爪切り、耳掃除、ブラッシングなどをはじめ、トリミングもはじめますから
テーブルのトレーニングも行っています。
当ケネルから迎えたジャックラッセルテリアが、ジャックラッセルテリアの概念を
ひっくり返すくらい、「思ってたのと違う〜!」というのは
もちろん、血統による性格や気質(テンペラメント)の違いもありますが
いちばんは、十分な運動、栄養、日光、そして人や犬とのコミュニケーションが
満ち足りて育っている、という点が違うと思います。
日本人には、日本人らしい、丁寧さや、細かさ、愛情深さがあると思うし
だからこそ、日本のブリーダーのきめ細かな犬育ては、きっと世界に誇れる
ものなんじゃないかなと、おもいます。
6月、7月、アメリカからとても有名なテリアのスペシャリストたちが来日し、
当ケネルのジャックラッセルテリアたちを見学に来ます。
はるか遠くアメリカから、この浜松まで、犬たちを見るだけのために来るなんて。
感謝です・・・。
2月にはオーストラリアから、3月にはタイから、4月はフィリピンから、昨年は
セルビアからもジャックラッセルテリアを見にいらっしゃいました。
世界中の誰に見せても感動してもらえるような、日本人ならではの、丁寧で細やかな
心配りのある犬育てを心がけたいと思います。
大志のオーナーさんが正式に、イギリスのMr.BAKERとなりました。
この方は、イギリスで長きにわたってSAREDON KENNELの犬たちの
ショーオーナーとして君臨し、英国テリア界に君臨する、テリアのゴッドファーザー
みたいな生粋の英国テリア・ザ・マンという感じのおじさんで、イギリスだけでなくアメリカでも
トップ・レイクランドテリア、トップ・アイリッシュテリアなど、多くのテリアを
全米ナンバーワンへと導いたすごい人です。
去年のモントゴメリで大志に一目惚れして、熱烈な、ラブコール。
アメリカにはほかにも自分の犬たちがいるので、迷いに迷ったのですが、
テリアのエキスパートであるこのような方が後押ししてくれることは、きっと
犬種全体にとっても、良い貢献になるのではないか?と思い、心を決めました。
また、イギリスでもテリアのスペシャリストとして名高い方なので、
英国、ケネルクラブでの、ジャックラッセルテリア公認に向けた活動にも
大きく貢献してくれることと思います。
ハンドラーは、Robert Carusi.
これも縁だなあと思うのですが、Robert Carusiが、うちのワイアーのLeoが
アメリカにいた頃、ショーイングしていたハンドラーです。
うちのハンドラー氏と、Robert Carusiは、もともとがClay Coadyのもとで同門です。
だから、犬の基礎的な考え方、トリミングの考え方、手法、ショーイングのスタイルなど
多くの点で、基本がうちのハンドラー氏と同じなのです。
ハンドラー氏と同じ手、"same hand"に預けられるということが、今回の自分の決断の
いちばん大きな決め手となったような気がします。
ワイアーのLeoは、このあいだの本部展でも、14歳にして未だなおショードッグらしく振舞う
本物のショードッグです。
このLeoをショードッグとして育てたのも、Robert Carusiなのです。
ほんとうに大好きなハンドラーで、テリアらしいスタイルというか
張り詰めたショーイングのスタイル、考えつくされた
美しいトリミング、気合の入ったテリアらしいショーイングなど、その世界観が
潔くて、好きなのです。
あまりにこにこしないし、派手ではないし、でも、仕事が圧倒的に美しい。
西(ウェストコースト)だったら絶対Gabriel、東(イーストコースト)だったら
間違いなくRC!という、東西のテリアの巨匠、という人です。
昔、KAZ HOSAKAさんに言われたことがあるのです。
「良いショードッグがいて、良いハンドラーがいて、良いオーナーがいて
良いブリーダーがいて、全員が同じ方向を向き、1頭の犬の可能性を信じ
キャンペーンをしたなら、その犬は必ず、成功するよ。」と。
自分たちが思い続けたアメリカのハンドラー、英国一のテリアのオーナーとともに
大志のアメリカでのキャンペーンが始まります。
日本産の犬が、全米でどこまでいかれるのか。
夢と、希望のあるアメリカン・ドリーム・ストーリーに
なったらいいなと思います。
日本産の犬が世界に誇れる存在になったらいいなという思いも強いし、
夢のあるストーリーを見て、日本のドッグショーに、ビギナーたちが続いてくれたら
いいなあと、思います。
というわけで、大志は2014年日本でのぺディグリーアワード等のショーアワードも
インターチャンピオンもトライすることなく、もう間もなくアメリカに渡り、
アメリカ、ヨーロッパでの挑戦の旅にでます。
帰ってくるのは、4歳になった頃かな。
大きく羽ばたいて、帰ってきてほしいと思います。
ブリーダーにはいつだって夢があるし、夢は叶う。(はず。)
ワールドドッグショーでは、ユキオさんがワールド・チャンピオンになりました。
オーストラリアで1番になりたいという夢は、2013年に叶いました。
アーレイが、オーストラリアでナンバーワンジャックラッセルテリアになってくれました。
次なる夢は、全米ナンバーワン。
気持ちを込めて、前へ進みたいと思います。
ジャックラッセルテリアのパピー、出産予定あります。
いま生まれている子たちのなかで、家庭犬としてお譲りする子も何頭かいます。
お問い合わせください。
クランバーアップケネル(monamour Kennel)
053-545-0537
clumberup@gmail.com
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