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最近育てているジャックの子たち。 03:12
こんにちは。
一昨日ようやく重い腰を上げてブログを更新したところ、いっきに5位まであがったので
みなさまに感謝の気持ちをこめて(ちょっと失いかけてた自信を取り戻して)また更新します。

海外に遠征に行くよってけっこう頻繁にブログを書いていて、自分でもどれくらい行ったか
わからないくらい行ってるように思うのですがここで数えてみますと2012年。

2月 ウェストミンスター展 in N.Y.
3月 Crufts.       in Bermingham.
4月 Sydney Royal Dogshow in Sydney
5月 World Dogshow in Saltsburg.
6月 Great Western terrier association. in Long beach.
8月 FCI SHOW in Singapore.
9月 MALAYSIA EUKANUBA Championship and FCI SHOW in Malaysia.
10月 Montgomery terrier Nationalその他。
11月以降  打ち止め!

そう、今年に入って8回も海外のドッグショーに行っているわけなのですが
よきにつけ、悪しきにつけ、ドッグショーの世界はGossipが好き、というのは
世界中の常なのですが、「あそこは海外ばかり行ってるから預かり犬をちゃんと見てない」とかって
わたしたちのケネルにご愛犬を預けているオーナーさんにこっそり耳打ちする人たちが
ここそこに、いるとかいないとかいう話を耳にしたりとか、ぶつぶつぶつぶつ...。
気にしない!気にしない(笑)

ご安心ください。
わたしたちは、わたしたちが留守にするのはだいたい最長でも1週間ですが
1週間、ケネルを留守にしても大丈夫なだけの9人のスタッフたちが犬たちをケアし
常に最低2名はケネルに住んで24時間体制で犬たちのそばにいます。
夜はケネルを閉じて住居は別というわけではなく、ケネルと住居は同じ建物なので
いつも、犬たちのそばにいます。
もちろん、ドッグショーに行く週末も必ず留守番のスタッフが犬たちのそばに常駐します。
わたしたちが、いち愛犬家の視点で、ここに預けても心配ないというだけの環境には
十分すぎるほどものすごく神経を注ぎ、スタッフたちにはついつい口うるさくなり
それについてきてくれるスタッフ、そしてグルーマーたちが総勢9名でケネルを運営しています。

パピーたちも24時間、我々スタッフたちが住む環境のダイニングで育てていますので
パピートレーニングも万全の環境です。
また、ショードッグたち1頭1頭の運動の管理、栄養の管理、トレーニング、グルーミングは
すべてハンドラー氏とブログ担当者でプログラムをつくってそれぞれグルーミング担当、
フィーディング担当、トレーニング担当のスタッフによってかならず行っているので
おそらく、どこのケネルよりも犬たちをケアするケネルシステムは確立されているとおもいます。

という話はさておき...これだけ海外に行くと、連れて行く犬たちの書類!
もうノイローゼになりそうでした。
日本の検疫システム、および狂犬病予防法によるルールは世界中でも類を見ないほど
ものすごーく厳格かつ、メンドクサイです。
今年は猛烈な数の検疫書類、しかもかなりの「はじめての国々」の書類をつくってきたので
だいぶ、鍛えられました。
ほんとうに、トレーニングされました。
検疫書類の修行としては最高の1年間になったのだろうとおもいます。
これからどんな国への輸出入であろうとも、めげることなくやり遂げられるような気がします!
あとは、それらを通じて英語もだいぶ鍛えられたような気がします。
世界中の犬たちを見て、世界中のハンドラーたちがどのように犬をハンドリングし
それぞれの犬種の「絵」をどのようにつくり、見せているのかをたくさん見て
それは自分たちにとっても大きな学びとなったと思います。
とりわけ、ブリーダーとして各国の犬たちをライブで見られたことは自分たちにとっては
大きな財産になったんじゃないかなあと、おもいます。

今回のジャックの子たちも5匹のうち2匹はアメリカ行きが決まりました。
その前の子も1頭、アメリカ行きが決まりました。
あともう1頭はドイツに行くのが決まりそうです。
みんなこれからショーに出るので、州とかエリアだけは分けています。
5匹兄妹のうち3匹は、自分にとってものすごく尊敬し恐れ多いような方々が迎えてくださることになり
あと1匹は長年わたしのジャックを可愛がってくださっている方がもう1頭って待っていてくださって
みんなしあわせな道を歩んでくれそうです。
今回は自分でもびっくりするほどきれいな子達に育っているので将来がたのしみです。
いつも忙しくて忙しくて、毎日がほんとにいっぱいいっぱいなんですが...
自分の育てる犬たちを好きになってくれる人が、日本だけでなく、アメリカにもたくさん
ヨーロッパにもたくさんいて、譲ってくれる日を待ってるよってすご多くの人が
声をかけてくれるというのは、つくり手としてとてもしあわせなことで、
自分がやっていることに数ミリくらいの意義や意味は見出せるのかな、
誰かを少しでもハッピーにできているのかな、感動してもらえているのかな、
がんばる励みにしてもいいのかな?と思ったりしています。

ほんとうにものすごく手をかけて育てているので、そんなにたくさんは繁殖できませんが
生まれた子たちは執念とでもいうくらいにものすごく大事に大事に育てています。
もちろん、育てるプロセスも、自分なりに日光とか、ごはんとか、水とか、ミルクとか
良いと思えることはどんなことだって取り入れるつもりで育てています。
ショークオリティのパピーは、予約待ちがいっぱいいっぱいなので、それでも気長に
ご予約をいただければいずれはお譲りできると思いますがすぐだと厳しいです。
ただ、同じ兄弟姉妹のなかでも、家庭犬向きの子という子もかならず生まれます。
もしかしたら他所では、「ショークオリティ」って言われるかもしれないけれど
自分の目からみると、ほんの気持ち、ボディが長いかなとか、足が短いかなとか
そういう程度ですが、でも自分の目でそう決めた子は、家庭犬としていちばんしあわせな道を
歩んでほしいとおもっています。

うちのジャックの子たちはまず、健康です。
最初に迎えた子も12歳を過ぎましたが、いまだに病気なし!
ジャックの子たちが病院にかかることや、病気になることがこの数年まったくないです。
もちろん、PRAやパテラなども発症していません。
そして、性格はまるで人間のようにユニークでじつに個性豊か。
一般的に言われるジャックのキャラクターほどの激しさや気性の荒さや運動能力はなく
どちらかというと、「カウチジャック」向きで、のんびり海辺や街を歩く相棒に
適しているような子たちです。
そんな子たちですが、いま現在、男の子1頭、女の子2頭、家庭犬として迎えてくださる
オーナーさんを募集しています。
健康上の問題、噛み合わせや睾丸の問題等は一切、ありません。
家庭犬としては最高にキュートなパートナーになってくれるとおもいます。
業者さん、繁殖者さん、ブリーダーさんは、お断りしておりますのであしからずご了承ください。
家庭犬としてのお迎えを希望してくださる方、詳細はメールおよびお電話にてご説明いたします。
育てる環境から、あげるごはん、サプリ、運動の時間帯と量、社会科のお勉強など、
自分たちの育てるパピーはとにかく人の手をかけすぎるくらいにかけて、育てています。
だから、一緒に暮らしたらその違いが絶対にわかってもらえるとおもいます。

どうぞ、お気軽にご連絡ください。

053-545-0537
clumberup@gmail.com


最近、なかなか一眼レフをとりだして写真を撮る間もないのですが、近頃育っている子たちの
お写真、iphoneで撮ったものをちょっとだけアップします。








10/3〜10/15までは諸処、かなり忙しくしているので見学の対応が難しいですが
それ以降でしたら、いつでも見学可能ですので(両親犬にも会ってもらえます。)
お電話もしくはメールでお問い合わせのうえ、ご来舎ください。
新東名いなさジャンクションおりて5分かからずなので、アクセス良好です。


と、がんばって更新してみたので心やさしい1クリック、おねがいします。
ちなみにこれは、シンガポールでもらったたくさんのトロフィー。
みんなでビールをこれで飲めばよかった!
みなさん、楽しい週末を、お過ごしください。



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ワイアーたちの舞台はアメリカへ。 15:12
さて。
再開したかと思いきや連投のブログ更新です。
いろいろご報告しなくちゃならないことが多すぎて...。

まず、ワイアーフォックステリアのリリアンの娘のHydenがアメリカで
チャンピオンフィニッシュした後、ハンドラーをlayton Harrisに変えてのチャレンジ1発目の
スペシャリティーショーでB.I.S.Sを獲得したそうです!

そしてこちらが、6月にアメリカに連れて行ったJENNY。
ハンドラーのTRACYところでコンディションをつくっていましたが
つい先日エントリーしたPinehurstのショーで、なんとクラスからオーバースペシャル
(チャンピオンを破りBest Of Breed)そして、なんとテリアグループ1席になったそうです。


なんと驚くのはまだはやく、その後Virginiaのショーにエントリーしたところ
これまたオーバースペシャルでB.O.B、その後激戦のテリアグループを制しての
テリアグループ1席に選ばれたそうで、いずれも5ポイントメジャーを獲得しました。
この2回のショーでJENNYに一目惚れした人がアメリカでのショーオーナーにつくことを希望し
今回、10月に連れて帰ってくる予定でしたが、このままアメリカに残りショーイングを
つづけることが決まりました。
HydenとJENNNY、この姉妹が10月のMontgomery Terrier Nationalで久しぶりに顔を合わせます。
ワイアーフォックステリアのトータルのエントリー数は約45頭くらいだそうです。
もちろんそこには、不動の女王、AFTERALL PAINTING SKYも登場します。


自分たちも繁殖をする限りは、できるだけ、世界のトップクラスのクオリティに近づけるべく
そして、足りないものは何なのか、あるいは強みは何なのか、この犬種をつづけるにあたって
自分の犬舎(ブリーダー)として、うちはこの点だけはどこにも負けない点はどこなのか。
あるいは他犬舎のつよみはどこなのか、そういったことをとことん分析しながら
よりよいものを求め、挑み、さらにまた改良を重ねながら、繁殖家としてできる努力を
最大限していきたいと、おもっています。
いま、当ケネルでのワイアーフォックステリアたちの評判は上々で、ショードッグの
オーナーを希望してくれる方もちらほらと出てきてくれるようになりました。

誤解して欲しくないのは、アメリカだけでがんばりたいとか、海外が全てと
思っているわけではないということです。
ただ、自分たちがプロフェッショナル・ハンドラーとして生きていく限りにおいて
自分たちの犬を日本でショーしていくことは難しく、なかなか犬を活かすことができません。
もしも別の場所で犬が活きる活路が見いだせるのであれば、それを見出していきたい
というのが自分たちの思いのひとつでもあります。


日本であれ、アメリカであれ、ヨーロッパであれ、アジアであれ、どこの国であっても
愛好家の方々をうならせるような、あるいはギャラリーを魅了するような、審査員を
引き込んでしまうような、健全かつ、美しい犬を作るというのがブリーダーとしての
理想ですし、それが目標でもあります。

今回、BEST IN SHOW DIALYというアメリカのドッグショー界ではかなり大きな
ブログメディアで、当ケネルのワイアーフォックステリアについてとりあげてもらいました。
すごく嬉しかったです。
よかったら、読んでみてください。


http://www.bestinshowdaily.com/blog/2012/09/fancy-that-foreign-influence-and-class-dogs-in-pinehurst-n-c/#.UGJjWtslNHo.facebook




ワイアーフォックステリアのパピー、ご予約となりますが出産間近です。
ご希望の方は、当ケネルまでお問い合わせください。
clumberup@gmail.com
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Border terrier babies. 11:42
こんにちは。
ずーっとずーっとずーっとずっとずっと待たせてしまってごめんなさい!
今回、ボーダーテリアの赤ちゃん、どうやらできているみたいです。
ママさんのお腹がだいぶ大きくなってきました。

わたし、ずっと待ってるんです!

っていう方、かならずメールを入れてください。

clumberup@gmail.com

わたしたちは前回のお産で1頭自分たちの手元に残しましたので
今回は、ご希望のある方にお譲りしていきたいと思っております。
男の子、女の子は、生まれてみないとわかりませんが、ボーダーに関しては
男の子だから飼うのが大変とか、女の子だから飼いやすいということもなく
どちらにしても、適切にパピートレーニングを行い、社会性を身につければ
とても飼いやすいパートナードッグになってくれると、おもいます。

前回ボーダーテリアのパピーをお譲りした方は、長年、別のテリアをたくさん育てた
テリアのエキスパートの方でした。
それでも、ボーダーを迎えたら、そのあまりの賢さと面白さに感動してお電話をいただきました。
ボーダーテリアの面白さには正直予想以上でびっくりした、とのことでした。
ほんとうにその賢さはうまく言葉にできませんが、驚くほど賢い犬種だとおもいます。
英国人がなぜこれほどまでにこの地味で朴訥としたテリアを愛するのか。
自分も10年以上の歳月をともにすごして、わかるような気がします。
好きとか嫌いではなく、彼らのいない生活が、考えられないという感じです。


ただ、わたしたちが懸念している点が1点ありまして、ボーダーテリアも適切なパピー育て
適切な環境で社会性を身につけさせなければ、他犬種、他テリア同様に問題犬になりかねません。
それは、どんな犬を迎えても同じだとおもいます。

わたしたちは、ボーダーテリアに関しては自分たちが好きなこの知的な面、人間的な面を
ものすごく大事に思って、育てています。
ですので、多くの犬種を扱っているところで繁殖されたボーダーテリアと、自分たちが
ブリーディングし育てたボーダーテリアでは根本的に別なものと考えています。
これは、ジャックラッセルテリアも、ワイアーフォックステリアもおなじです。
どんな血統かということが大事なのと同様に、どのような環境で育ったのかということが
犬を迎える際、犬の性格形成にとても重要になってくるということは、ご理解いただければ
とてもうれしくおもいます。
離乳食もすべて手づくり、幼い頃からの食体験、匂いの体験、噛むことの体験
そして、幼い頃からの日光浴などで他犬種との触れ合いをさせながら、適切な社会性を
身に付けさせるとともに、メリハリのある生活が基本となるよう、クレートトレーニングなども
行っております。
ボーダーテリアも、ジャックラッセルテリアも、ワイアーフォックステリアも
基本的には同じですが、人が介在し、人の手によって育てなければ彼らの知育は伸びません。
赤ちゃんの発育に、人ができるだけ介在することによって、彼らの知育を育て、心を育て
人とともに歩むパートナードッグとしての資質を育てていくものだと考え、育てています。
ですので、生後60日前のお渡し等は基本的には、お断りしております。
その点は、どうぞご理解ください。



ボーダーテリアのパピー、ジャックラッセルテリアのパピー、ワイアーフォックステリアのパピー
(ワイアーはまだ生まれていませんが10月上旬に出産予定があります)
(ボーダーテリアも10月上旬に出産予定です)

ご希望の方は、メール、お電話にてお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。
犬舎見学、親犬の見学、飼育のアドバイスなど、承っております。
よろしくおねがいします。



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アジアの情熱。 11:25
どうも、ご無沙汰しております。
2012年の夏もあわただしく過ぎて行き、あっというまの後半戦スタート。
マレーシアで行われた、ユーカヌバチャンピオンシップショーとインターナショナルショーの
4SHOW CIRCUITに参加し、帰ってきたら胃潰瘍でそのまま病院へ直行。というふうな日々でした。

マレーシアのショーは、リポートの写真を撮るゆとりは1分たりともなく、Back to Backという
2つのショーが同時刻より隣合わせのリングで一斉にスタートして、2つのリングを行ったり来たり
ショーの仕組みも違えば、クラスなどの出番も違い、猛烈にハードな2日間でした。

日本チームはというと、今回、アジアの猛烈な熱気とパワー、そしてあくなきまでの情熱に
最初はちょっと押され気味でした。
いろいろな意味で、お金持ちがものすごくお金を持ってドッグショー界に台頭し
とても偉い親分のような人がショーにドンとものすごい存在感を放って存在して
その人の犬が出てくると、どんな名犬をぶつけても、ぜんぜん勝てない...みたいな
うっそー!みたいな現状も、目の当たりにしました。

ただ、ドッグショーへの情熱はものすごいし、よい輸入犬もとてもたくさん入っていて
想像以上に犬のクオリティの高さには圧巻でした。
シーズーやマルチーズなどの長毛種の手入れなどもとても上手にしているし
ポメラニアン等の犬種は犬質そのものがすごく高く、洗練されていました。
今回、マレーシアまで行ったのは、2013年英国で行われるCRUFTSのQUALIFIED(出場資格)が
かかったインターナショナルショーが開催されたからなのですが、アジアの誰もが
この、CRUFT QUALIFIEDを目指して、台湾、タイ、香港、インドネシア、シンガポール、日本
などから自慢の犬を連れての遠征でした。
クラフツは、英国以外の犬が誰でも出場できるというわけではなく、出場するためには
Qualified(出場権)が必要になるのですが、これを取得するにはヨーロッパ圏内で行われる
CRUFTS QUALIFIED発行のショーに行って、BEST DOGもしくはBEST Bitch以上の賞歴を
もらわなければならないのですが、今回はそのショーがマレーシアで開催されるとあって
海外からの遠征組はものすごく多く、ショーエントリー全体の15%程度を占めました。

マレーシアへの出入国は通常、入国許可証や出国ライセンスなどかなり面倒な手間が
かかり、さほど簡便なものではないのですが、今回、このショーへの遠征犬に限っては
検疫システムそのものもかなり簡易化し、通常の検疫ルールではなく特別措置がとられ
どこの国から遠征してくる犬にとっても、ものすごく出入国が簡単なようになっていました。
海外からの遠征犬招致のために、国をあげて活動しているという印象でした。
出発前にはケネルクラブから、インポートパーミットが送られてきて、マレーシアに到着すると
検疫所の人たちがずらりと待ち構えて、大量の荷物を皆さんで検疫所に運んでくれ
ゲートを出れば、お迎えのガイドさんが待っていてくれるという具合です。

いろいろな意味で、ドッグショーへの熱気、情熱、人々の関心の高さみたいなものに触れて
「アジアの熱気!」をヒシヒシと感じた今回のマレーシア遠征でした。

宿泊は犬と一緒の宿ということで、こちらもケネルクラブによる手配だったのですが
テレビもない!洗濯機もない!冷蔵庫もない!まったく出歩けない!という
かなりキビシイ環境で、犬たちの汚れたタオル類も毎日お風呂場で踏み洗いして
バンガローのテラスに干したり、エレベーターのないバンガローの3階まで
毎日、大量の荷物を上げ下ろししたりと、はっきり言って超ハードだったのでした。
でも、あのドッグショーにかける熱みたいなものは、嫌いじゃないなあと、よい意味で
強い刺激を受けて、帰ってきたのでした。

ちなみに審査員は、スウェーデンからPaul Stanton、英国からAndrew Brace、フィリピンから
Dinky S.SANTOS、インドからMr.Sudersanという、どの方もワールドワイドで活躍する
ジャッジたちでした。
Paul Stantonは、CRUFTS QUALIFIEDを発行すると言う重要な役割があったため
それなりのクオリティのある犬であっても、DISQUALIFIED(出場資格なし)を連発し
自分の出番までに、ずいぶん肝を冷やさせられました。
わたしたちが連れて行ったコーギーとワイアーフォックステリア、オーストラリアンテリアは
CRUFT QUALIFIEDを発行してもらうことができました。
このショーに参加する誰もが目を奪われた、わたしたちが連れて行ったオーストラリアンテリア
でしたが、1日目苦戦。2日目の1戦目苦戦。いつもグループ2席になってしまいます。
そう。
アジアの超競合、ヨークシャーテリアが同じグループにいたのです。
このヨークシャーテリアのオーナーは本年2月のフィリピンサーキットでも多くの
ベストインショーを獲得する、いまアジアでいちばんパワーを持っているオーナーの一人らしく
このヨークシャーテリアも、「勝ちにきました」という威風堂々と登場してくるわけです。
この親犬は昨年、一昨年のワールド・ウィナーとのことで、ヨーロッパでも充分に
勝負しているヨーキーとのことなのです。
わたしたちは大苦戦で、ワイアーもオーストラリアンテリアも毎回2席になってしまいます。

もはや、ここまでかと思った最後4戦目。
審査員は、英国人のAndrew Brace氏でした。
誰に認めてもらえなくても、この人にだけは認めてほしい、そう思ったのも事実です。

マレーシアやシンガポールのショーではブリード審査が行われたらすぐ直後に
グループ審査がはじまります。
テリアグループの最後、ヨークシャーテリアが審査を終え、やはりあの!ヨーキーが
勝ち上がってきました。
そしてグループ審査の開始。
ハンドラー氏はオーストラリアンテリアを、そしてブログ担当はワイアーフォックステリアを。
アンドリューブレイス氏は全テリアのラインナップを慎重に見渡します。
なかには、香港のフランキー・リュン氏のケリーブルーテリアや地元で強いといわれる
スムースフォックステリアなども並んでいます。
そして、審査員はまずオーストラリアンテリア、ワイアーフォックステリアそして
ヨークシャーテリアをピックアップしました。
ワイアーフォックステリアが3席になった後、オーストラリアンテリアとヨークシャーテリア
2頭によるラウンド、そして。
この遠征で初めて、オーストラリアンテリアが1席をもらったのでした。
あのときはハンドラー氏も自分もすごく嬉しかったです。

コーギーのザックも2回、グループ1席をもらいました。
ザックの強敵はジャーマンシェパードで、出てくる数が違います。
30頭くらいぞろぞろと出てきて、シェパード軍団のパワーもまたすごいのです。
ですから、そのなかで2回のグループ1席、グループ2席2回というのはすごく頑張りました。

最後の最後、このオーストラリアンテリアは強烈なアジア勢をすべて抑えるかたちで
BEST IN SHOWを飾り、このマレーシアサーキットを締めくくることができたわけですが
正直、もらえると思いませんでした。
犬で負けているという気持ちはありませんでしたが、あまりの空気に気圧されて
これ、ダメかも...と弱い気持ちが芽生えたのも事実です。
しかしそこは、うちのハンドラー氏。

最後の最後で、誰もが見惚れるような素晴らしいショーを見せてくれました。
ずっと、ずっと、自分たちがアウェイだと思っていたマレーシアのドッグショー会場全体が
まるでひとつになったみたいに、会場割れんばかりの拍手、喝采。
美しいショーは国境を越えて、誰かの心を動かすんだとそう思いました。

わたしたちはいつだって、アウェイへの挑戦です。
わたしたちのホームっていったいどこだろう?といつも考えます。
日本はもちろんわたしたちのホームカントリーではありますが
この日本の中でだって、毎週切磋琢磨しながら勝負をしなくてはならない。
そんななかで、いつも外国に行くときにはアウェイとしての挑戦ですが
まじめにそこに向き合い、真剣勝負を挑むことで、アウェイもいつかはホームになる。
アウェイには良い仲間ができ、友情が芽生え、また来年も会おうね!と言い合えるようになる。
そんなふうに、思ったのでした。

今回は、ハンドラーは日本人。アシスタントはシンガポールの子たちで、犬はオーストラリアの犬。
まさに各国混合チームでアジアの情熱に挑みましたが、英国人ノアンドリュー・ブレイス氏をして
「こんなオーストラリアンテリアはこれまで見たことがない。世界中どこへ行っても
 この犬に勝るオーストラリアンテリアを探すのは難しい。」という短評をもらうことができました。





このオーストラリアンテリアのEDGEは、ジャックラッセルテリアのEnergyのオーナー所有犬で
彼もたまたま、キャンベラのショーで目の前を通った子犬のEdgeに目を止めて
持ち主に声をかけて、このオーストラリアンテリアのパピーを譲ってくれないかと
頼んだのがきっかけでした。
その犬がオーストラリアで活躍し、そして縁あって私たちの元で預かることになり
彼は来年から英国でのキャンペーンが決まっています。
わたしたちにとって、オーストラリアンテリアはブリーディングをするわけではないですから
自分たちに損得の話でやっていることでは、ありません。
ただ、オーストラリアの片田舎の1匹の犬が、アンドリューブレイス氏にみそめられ
そのニュースはFacebookを通じてたちまちのうちに世界中を駆け巡り、彼はその名のとおり
スターへの道を歩みはじめたのです。
ドッグショーという世界に関わっている限り、そんなふうに犬種のドラマをつなぐような
犬種の未来につながるようなキーになるストーリーに、もしも自分たちがほんの少しでも関われたなら、
この世界で生きている、意味を見いだせるんじゃないかなと、そんなふうに、おもいました。

アジアの情熱。
あまりのプレッシャーと重圧、ストレスで胃潰瘍になりましたがそれでも。
このアジアの情熱に触れることができてよかったと、そう思っています。
わたしたちがいつも、真剣勝負で犬に向き合い、真剣勝負で犬を育て、ショーに向かうという
気持ちの原点にまたふたたび、火が付いたような、そんな気持ちで帰ってきました。
わたしたちには、フェアプレイしかありません。
どこの国に行こうと、どの審査員にあたろうと、どんな強敵が出てこようと
自分たちにできることは、犬を磨き、良いショーを目指し、ベストを尽くすことだけなので
わたしたちは、フェプレイでいくしかないねと、自分たち自信のポリシーを再確認してきました。

また気持ちを新たに、がんばりたいとおもいます。
ブログの方もがんばってアップしたいとおもいますので、よろしくおねがいします。






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