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へんなおばちゃん犬のつぶやき。 04:42
パピーたち、今日はへんなおばちゃんに遊んでもらいました。
なんだかお母さんとは色が違うし・・・
なんだかお母さんとは姿かたちが違うし・・・
なんだかお母さんよりぶさいくな気がするけど・・・


やさしいから、遊んでもらっていたら、おっぱいを強く噛んだみたいで、怒られました。

でもやっぱり、やさしいおばちゃん。
パピーのことが気になります。


ワイアーのお母さんを一緒に出すと、ビュンビュン走ってムービーも
暴走族みたいになっちゃうので、まったりとパピーを見てないようで見てて
世話してないようで世話している、まったりした世話好きなうちの愛犬に
社会化練習を手伝ってもらいました。
って、いつもパピーのお世話を手伝ってくれる、たよれるスタッフと化してます。
ジャックっ子たちも、ボーダーっ子たちも、ケアーンっ子たちも、ワイアーっ子たちも
みんな、この方のお世話になって、育っているんですね。
ほんと、ボーダーはやさしいです。

白い軍団への手紙。

おい、白軍団。

犬ってのは、こういうもんじゃないのか。

飼い主のそばにひたと寄り添い、いつしか互いが空気のような

あうんの呼吸となっていく。

でしゃばらず、さりとて、芯は強く。

分をわきまえ、忠をつらぬく。

なあ、そうじゃないのか?

ときには、人の癒しになり。

ときには、人の笑顔を呼び。

ときには、人を元気づける。

それが犬ってもんじゃないのかい?

なあ白軍団よ。

われわれ、地味茶犬は、犬の分ということをわきまえているのだよ。

それにひきかえ、白軍団ときたら。

わがまま、気まま、自由奔放、食道楽!


おい、白い恋人たちよ。


それでいいのか。

いいのかい、白いJのつく諸君?



(「たゆたうように生きる犬の哀歌」ペコ先生著 ペコ出版より発売予定ナシ)



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離乳食。 20:21
どっちがシュタイフのぬいぐるみ???

シュタイフベアのシュタイフがつくっている、ワイアーフォックステリアのぬいぐるみ。
それにしても、本物のベビーもかなりぬいぐるみっぽい!

さて、離乳食のおはなしです。
パピーの離乳食は、ビルジャックからはじめます。
成犬には、ビルジャックやセレクトバランスなどをその子その子で使い分けますが

離乳食は、ビルジャックからスタートします。
いちばん最初、まだ食べることの意味もわかっていない状態の子には
ビルジャックをとろとろのペースト状にし、さらに粉ミルクやお肉などで
おもゆのような離乳食をつくって、ジェントルフィーダーという離乳食をあげるための
大きめの注射器のようなもので、赤ちゃんの舌の上にそっと離乳食を載せてあげたり
赤ちゃんの上あごにつけるようにして、パピーが無意識に舐めることで
すこしづつ離乳トレーニングをします。

離乳がはじまったからといって、ただ離乳食をお皿に入れてパピーを近づけても
食べることを理解していない子たちは、なかなか食べません。

パピーの成長とともに、少しづつ離乳食のペーストのふやかし具合を調節していきますが
ドッグフード何グラムに対してお湯を何リットルというレシピはなく、
パピーの歯の加減、そして人間の手の加減で調節していきます。

やわらかさ、におい、舌に触った感触など、ごく自然にパピーが受け入れるような
ペースト状の離乳食が理想的です。

ビルジャックは簡単にふやかせるので離乳にはすごく良いドッグフードですが
それでも時間がないときなどのために、ミキサーであらかじめビルジャックを
粉末状にしてストックしておきます。
こうしておくと、お湯をかけてトッピングを加えれば、あたたかい離乳食を
短時間でつくることができます。

パピーたちが自分で離乳食を食べられるようになってもしばらくは
ジェントルフィーダーとか、ティースプーンで離乳食の補助をしてあげます。
ここからは、お腹いっぱい食べることを教えるトレーニングなので、
パピーのお腹がぷっくりとふくらむ具合をみて、あげていきます。

お腹いっぱい食べることが習慣づくと、しばらく経てば自分たちで食べるときも
残さずお腹がぽんぽんになるまでご飯を食べます。


犬だから、放っておいても食べるからとただ離乳食の皿をぽんと置くだけでは、
お腹いっぱい、ご飯を食べるという生き物としていちばんだいじなことを
身につけない子が最近は多いような気がするので、この辺は細かく様子を見ます。
まさに、手取り足取りの離乳です。
大変というよりかは、女性はとくにこういう作業をしているときにしあわせ感がいっぱいになるかも。

パピーの歯が生えてくると、少しづつ離乳食にかたさをつけていきます。
歯は毎日少しづつ成長しますので、毎日、離乳食のペーストも変わってくるでしょう。

あと、同じものを食べていると飽きるという場合がありますので、
おなじドッグフードでも、朝はゆるめのペースト、お昼にあげるときには少し硬めに
と、ほんの少しの変化をつけるだけでも、「食いつき」がちがうので
そういう、食への関心を惹き付ける工夫ということも、考えながらのフィーディング。

食への関心を惹き付けるという点では、お肉などのトッピングの仕方も
毎回おなじではなく、毎回なにかしら違う触感、匂いなど変化をつけます。
特別なものをあげるという意味ではなく、なにかしらの変化をつけるのです。
硬くしたりやわらかくしたり、粉ミルクを上からふりかけたり。


また、お腹を空かせるということも大事なことなので、たくさん食べたらたっぷり昼寝
そしてたっぷり運動をさせて、めりはりのあるフィーディング。


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| PUPPY | comments(2) | trackbacks(0) | posted by Clumber up kennel -
現在・過去・未来。 18:08
なんか、一昨日より昨日、昨日より今日、朝起きるごとにパワーアップしてる感
な、ワイアーフォックステリアのパピーたちです。
やっぱりムービーのほうが撮りやすいですが、今日は写真にもトライしてみました@コンデジ。

やっぱりワイアーのパピーって、ぬいぐるみみたい。


この子たちは、マンディとプルトの赤ちゃんで、名犬ジュニア
INT.AM.CH.JENWYRES GEORGE CINO OF SANTERIC / CALL NAME Jr.の血液を受け継ぐ子たちです。

ワイアーフォックステリアファンシャー、テリアファンシャーなら
このジュニアという犬の記憶はとても強いのではないかとおもいます。
当ケネルでは、いまもこのジュニアというワイアーの血液を大切に思っています。
どの犬種にも、その犬種ファンシャーにとって記憶に残るメモリアルな犬とか
センセーショナルな犬というのがいるとおもうのですが、ジュニアもその1頭ではないでしょうか。
うちに遊びにいらっしゃるワイアーファンシャーのお客さまは、そんな話を
何時間も目をきらきらさせてお話しされています。

ワイアーフォックステリアを飼うということは、この犬種の現在を楽しむと同時に
この犬種に過去から脈々と流れてきた歴史にも、触れることができるのですね。
そしてブリーディングとなると未来へのリレーになります。
過去から現在そして未来へ、この犬種の大きな歴史のなかの一時代に
自分たちの子がいるとおもうと、なんというか、犬種の奥深さを感じます。
どの純血犬種も、過去、現在、未来という大きな歴史の流れの中に、あるのですね。
シリアス・ブリーダーが犬種の番人であれというのは、犬種の歴史の番人になるという
意味合いがあるのかもしれません。

ワイアーフォックステリアのイヤーブックは、1800年代からのものがあり
血統や系統がすべてさかのぼることができます。
壮大な歴史を、わが子から紐解いていくことができるというのもこの犬種の面白さ。

それから、不名誉な誤解を受けているこの犬種。
ワイアーフォックステリアは、多頭飼育ができないという大いなる誤解。
個体差があるし、犬それぞれの個性があるという前提でのお話ですが・・・
ワイアーだから多頭飼育できないとか、できるということではなくて
1頭1頭をどう育てるか、どう叱るか、どうしつけるかということにおいては
ほかのテリア、ほかの犬種とさほど変わりません。

2頭でも3頭でも何頭でも、人が1頭1頭にきちんと向き合い、
主従関係をしっかり結んでいることが大切なので、そこさえできれば
あとは犬同士の絆も深まるだろうし、多頭飼育なりの楽しさや愛犬の新しい面が
発見できるかもしれません。

幼い頃からの多頭飼育であればなおさら、上手にトレーニングすれば
楽しい多頭ライフができるとおもいますし、実際にワイアーを2頭、3頭
上手に一緒に暮らしているお客さまもたくさんいらっしゃいます。

人間が、上手に犬のボスになってくださいね。
テリアはとりわけ、圧倒的なボスを好むようです。
叱ると褒めるのタイミングをしっかりと使い分け、声のメリハリをしっかりと意識してください。

「こーら、こーら」、「だぁめ、だぁめ」と、通常の会話と同じトーンで
注意をしているつもりでも、犬にとってはよく理解できないことが多いので

叱るときには端的にNo!と犬がちょっとびっくりしてのけぞるくらいの声で叱り、
褒めるときには逆に、ワントーン高い、ちょっと気恥ずかしくなるような声で褒め、
そのメリハリをしっかりとつけてみてください。

それから、ワイアーに限らず、テリアに多いのが、ふだんは聞きわけがよいけれど
遊び、おもちゃ、食べ物など、なにかに夢中になってしまうと、耳に蓋状態になってしまうケース。
この場合は、大きな声で端的に叱るコマンドを出し、いったんクレートに入れて
しばらく、犬の頭と気持ちがクールダウンするまで無視をするようにしています。

叱るタイミング、無視するタイミング、褒めてあげるタイミングを上手に使い分けると
テリア育ての達人になれそうです。

それから、これは特筆すべき事柄かもしれませんが、ワイアーフォックステリアに限らず
最近のテリアのシリアスブリーダーさんは、パピー時期の育て方がとても上手で
人間の手をかけて育てているので、最近のテリアたちは比較的温厚傾向にあるように感じます。
ワイアーも、昔の子たちに比べればいまの子たちのがだいぶフレンドリーかも・・。

ワイアーフォックスは多頭飼育できるかできないかというよりは、
もちろん個体差もありますが、どう育てるか、人がどうボスでいられるか
ということがいちばん大きいだろうし、上手にワイアーフォックステリアの多頭ライフを
楽しんでいるワイアーファンシャーの方もたくさんいらっしゃいます。
パートナー意識の高いテリアに育てようという姿勢のブリーダーさんから犬を迎えるのが
まずいちばん大事なことだとおもいます。

性格がほがらかで、人間とのパートナー意識の高いワイアーフォックステリアに育てるために
いまは、まず人間を意識すること、人間の声かけに反応すること、人間が呼べば振り向いて
アイコンタクトすることを、小さなパピーたちに教えているところです。
といっても、遊びながら呼んだり、さわったり、しているだけなのですが
これをするのとしないのでは、大違い。
たくさん遊ぶのが、パピーにとってはいちばんの勉強ですね。


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| Wire Fox Terrier | comments(0) | trackbacks(0) | posted by Clumber up kennel -
ワイアーのチビチビが動き出して大変! 22:06
ワイアーのパピーたちが動き出したので、さあ大変!
写真を撮るのなんて、毎日どんどん大変になっていきます。

せっかくのかわいいお顔を撮ろうにも、動きたくて、動きたくて。
歩きはじめるようになった子犬は、好奇心のかたまりで
寝て起きたらもう、じっとしていません。

お写真を撮るのが大変なので、ムービーで撮ってみました。



まだ、ヨチヨチ程度なので四方八方に行方不明にならないだけマシですが
行方不明になるまで探検に行ってしまうのも時間の問題でしょう。

ちょっとじっとさせようと思ってバスケットに入れても、たちまち飛び出してしまいます。
こわがったり、プルプル震えたりすることがまるっきりなくて、とにかく外に向かって
飛び出してしまうあたりは、さすが、テリアのパピーっていう感じです。



正直に言いましょう。
テリアのパピーは、ほかのパピーにくらべるとかなりタフです。
ワイアーのパピーは、ほかのパピーにくらべると2ヶ月を過ぎた頃からすごくやんちゃです。
でも、タフで、前向きで、わりと根っから明るくて、余計なことを考えない
プラス思考なところは、ものすごく魅力的なテリアだとおもいます。
毎日はぜったいに楽しくなるし、にぎやかになるし、そして飼い主は前向きになるはず。

ワイアーフォックステリアはなんといっても、そのルックスが魅力で
とりわけ、おしゃれなアーティストや絵本画家に好まれたようです。

フランスを代表するこの絵本、タンタンの冒険旅行の主人公タンタンと
いつだって一緒に冒険をする愛犬スノーウィーも、フォックステリア。
スノーウィーは、世界一有名なフォックステリアかもしれません。

あるいは、カレル・チャペックが描いた有名な本、ダーシェンカに登場する愛犬もまた
フォックステリアでした。

ひときわ目を引くルックス、あるいはドッグショーにおいては
もっとも、ベスト・イン・ショーに近いテリア犬種として、
英国に由来するこの犬種の歴史も長く、世界中で熱心なファンシャーの多い犬種です。
生粋のイギリスらしさを持つこのテリアを好きな人は、やはり英国通が多いのも頷けます。
面白さという点では、1度ワイアーを飼うと2代、3代とワイアーと暮らしたくなる
味わいあるユニークなキャラクターもまたその魅力です。
なんとなく、見ていると笑わせてくれるアクションが多く、面白い子が多い。
大型犬を飼ってみたいけど、体力的、お部屋の広さ的に大変という人には
大型犬のような自立心とか、体力とか、犬を相棒とする楽しさがある犬種です。

ルックスは都会的ですが、トレッキングや山歩きも大好きです。
当ケネルでは、ワイアーフォックステリアが持つ美しさに忠実に、
家庭で愛されるパートナーとしての性格のよさ、飼いやすさにも重きを置いて
ブリーディング、パピートレーニングを行っております。
パピーは生後3ヶ月以降のお渡しのみとし、幼児期のトレーニングをとても大切に
犬たちを育てています。

とりわけ、「初心者にはむずかしい」「飼うのが大変なテリアキャラクター」などと
長い間そう言われてきたテリアです。
そんなことないんです、ほかのテリアと変わらずパートナードッグになれるけれど、
そのためには、パピートレーニングがぜったいに大切!
育てやすさ、明るさ、性格の良さは、この犬種をブリーディングする上では
欠かせない要素と考え、人や犬に対しておおらかな個性を伸ばすよう育てます。

パピーは生後60日を過ぎた頃に、パピーコートをフルストリッピングして
後に良いコートになるように、また、トリミングテーブルに慣らすように
どの子もトリミングをしています。

この子たちはまだあと1ヶ月先くらいですね。
毎日の成長のスピードがほんとうにはやくて、毎日どんどん育っていきます。
ジャックのパピーたちは、そもそも短脚なのでゆるやかに成長の変化をしていく感じがしますが
ワイアーのパピーたちは、長脚テリアで、仔犬の頃からどんどん脚が長くなってきて
顔もどんどんワイアーらしく長く細く整って、それにともなって「かわいい」から
「きれい」に変化していくそのプロセスがまったく違うので、育てていても両者の違いも
またとても興味深いものがあります。

離乳食をしっかり食べて、お母さんのおっぱいもしっかり飲んで育っています。












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| Wire Fox Terrier | comments(0) | trackbacks(0) | posted by Clumber up kennel -
スタイル提案型サロン。 19:11
ブログ担当者、今年は親族の新盆があったので、ちょっとのあいだ帰省していました。
毎度のことですが、愛犬連れでの帰省です。
というわけで、ブログもちょっと小休止でした。
みなさん、暑い夏、楽しんでますか?
犬たちを連れて電車に乗ることも、犬たちを連れて小旅行することも
すっかり慣れているので今回もストレスなく犬連れ帰省してきました。

むかしに比べると、犬を連れて帰省しているようなドッグカードを引いた方たちを
どこの駅でも見かけるようになりました。

また、湘南のほうに帰ると犬を連れた人たちがものすごーく多くてまさにドッグパラダイス。
カフェや雑貨店、セレクトショップの店先にもあたりまえのように犬がいて
彼らはしっかりとトレーニングされていて、まるで空気のようにそこにいる
ヨーロッパの犬たちのようで、ドッグカルチャーの先進性を感じました。

もうひとつ、いいなと思ったことは、すれちがう犬、すれちがう犬、
みんなきれいにウェルトリミングされていて、まったく手付かずの犬とは
あまり出会うことがなく、お手入れの意識レベルが高いなあと思いました。

さて、今回の帰省で行って来たのが美容院。
まったく犬の話と遠いかもしれませんが・・・。
今回行った美容院はとても有名なサロンで、そこのメインスタイリストさんである
川端タケルさんの時代以前、以後、というふうに美容史を変えてしまったくらいの
存在感をもつサロンです。
東京にはサロンがたくさんありますが、最近、東京から電車で1時間半〜2時間もかかる
七里ガ浜にあらたにサロンをかまえたとのことで、前からずっと気になっていました。

なにが気になるかというと、

●東京にも数え切れないほどの美容院やヘアサロンがあるのに、なぜあえて遠くにしたのか。
●それでも東京から通うお客さんが半数以上だということへの驚き。
●スタイリングサロンは顧客になにを提供するべきなのか。

うちは、犬のグルーミングやトリミングですが、考え方の基本はおなじだと思うのです。
ただカットがうまいだけでは、ただストリッピングができるだけでは
うちに来てもらう意味にはならないというのが、基本的な思いです。
うちにも、何時間もかけてトリミングに通ってくださるお客さまがたくさんいらして
その方々がなにを求めてこの浜松まで来てくださるのか、あらためて考えました。

話を人間の美容院のほうに戻すと、まず、仕事のひとつひとつが無駄なく丁寧だということ。
そして、スタッフのコミュニケーション能力がすぐれているということ。
それから、いちばん驚いたのは、ヘアカタログがないということ。

美容院に行くとよくあるのが、女性誌やヘアカタログが大量に置かれていて
美容師さんがヘアカタログを持ってきて、どんなイメージにしますか?
と聞いてくるというようなパターン。

けれどもこのサロンでは、ヘアカタログは置かないのだそうです。

写真は、シャッターを押すその瞬間だけのためにスタイルを整えて、
その瞬間だけベストに見えるスタイリングができるけれども
実際には、人は動くし、風が吹けば髪はゆれるし、はずむし、fixできるものではないのだと。
また、そのモデルさんにとってはベストのスタイルだとしても、
人の顔かたち、頭のかたち、毛質、毛量、表情はひとりとして同じではないのだから
その人にとって、いちばんの仕上がりを提供するのがプロなのだという姿勢を感じました。

あるいは、ぼろぼろに痛んだ髪の状態で、ピカピカのモデルさんのロングヘアのようにしたいと
言われても、毛の状態によってできることとできないことがあるし
こまめに通って、毛の状態をよくしてからでないとできないこともあるのだと。

話をしていて、自分たちもまったく同じだなあとおもいました。
トリミングの話になると、とりわけ、抜くことばかりに気をとられがちですが
1頭1頭にとっていちばん美しい状態にスタイリングしてこそはじめて
プロとして、お客さまに提供できる技術です。
あるいは、それを求めるお客さまが集まる場所になることが大事なのだと。

自分の横でスタイリングしてもらっている女性が、新幹線の終電を気にしている会話を聞いて驚きました。
夏休みに、新幹線に乗って、電車を乗り継いで、ヘアサロンに来る女性がいるのだと。
まさに、選ばれるサロン、選ばれるヘアスタイリストです。

ドッグトリミングも同じで、ストリッピングができるできないという選択肢では
日本では、ストリッピングができるトリミングサロンのほうが少ないかもしれません。
けれど、それは技術者の側の問題で、トリミングにいらっしゃるお客さまが求めるのは
その子、その子がいちばん魅力的に見えるスタイリングの仕上がりなのだとおもいます。

ストリッピングをする犬種をストリッピングで仕上げることは、当たり前のことで
さらにそれより先にある、仕上がりの美しさ、1頭1頭の個性を確実に引き出すトリミングを
この浜松まで通ってくださるお客さまと愛犬すべての子に、提供していきたいとおもいます。

人間の美容院も、日本中にものすごくたくさんあります。
トリミングサロンも、日本中にものすごくたくさんあります。
でも、スタイリング、デザイニングは、トリマーさんそれぞれの技術と想像力です。
だから、そういうお客さんの集うサロンを目指したいし、
一方で、そういうトリマーさん、そういう人材を育てるようなケネルでありたいと
あらためて、おもいました。

また9月になってしまうとドッグショー遠征がはじまって予約が取りにくくなってしまい
ご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、それでも仕上がり重視の方、
お気軽にお問い合わせください。
トリミング新規の方も、歓迎です!
クランバーアップ・トリミングサロン
053-545-0537
clumberup@yahoo.co.jp



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子犬を育てるうえで大切にしていること。 00:57
ケネルポリシー?というと大げさですが、犬をブリーディングし育てるうえで
いつも大切にしていることがあります。

それは、「知育をはぐくむ。」ということ。
すべての犬に共通していえますが、とりわけ、自立心のつよいテリアを
よき相棒、伴侶犬として育てるには、ただマニュアル通りの「訓練」をすれば
彼らがよき伴侶犬になってくれるとは、おもえません。

彼らの知育を満たすこと。
彼らのコミュニケーション力を育てること。
空気(K)を読む(Y)、KY力を身につけさせることが大切だと、思っています。

テリアといってもそれぞれのテリアによって感性も違うし
もちろん、個体差もありますが、おおむねテリアは考える力がすぐれた犬種だとおもいます。
短脚で頭の大きなテリアほど思考力があるような気がするし(気がするというだけですが)
そんな彼らを育てるのは、ただ猫っかわいがり、もとい、犬っかわいがりではなく
彼らの知的な発育を大事にすることがものすごく大事だとおもっています。

まず、目の開く前から光の差し込む環境で育てること。
人の声、テレビの音、水道の音、掃除機の音、あらゆる五感で感じるものを
できるだけたくさん感じさせ、彼らの感覚を育てていきます。
もちろん、人の手によって触れることも当然に大切なことで
親任せの育児には、しません。

そして、声かけ。
そのため、パピーたちを犬舎で育てることはしません。
キッチン、ダイニング、ベッドルーム、人がいつもいる場所でパピーを育てます。
これが、なにに作用するのかしないのかは、わかりません。
でも、とことん人の手をかけて育てたテリアは目が開き、よちよち歩きはじめる頃から
人を意識しはじめるし、排泄の場所をわけることも覚えるし、
歩き始めたころには少しづつ「呼び」を理解するようになります。

訓練のように、完璧な呼び戻しができなくとも
いつも、人間の存在を意識する子なのか、そうでないかで、その後のしつけのしやすさが
格段に違ってくるとおもいます。

ベッドルームやキッチンで育てていれば、もちろん夜鳴きをすれば
その場でNoを言えるし、静かになれば褒めることもできる、
人間と暮らすのにとうぜんに必要な協調性を、巣立つ前に教えておくことができます。

その子にとっての一生が、ショードッグであれ、パートナードッグであれ
人とともに暮らし、人の傍らで生きることは間違いありません。
だからこそ、人とともに暮らすうえで、その子たちが生きていきやすい
愛され力を、身につけさせたいとおもいます。

いま、ベッドルームでも15匹くらいのハウスドッグたちと暮らしていて
60日くらいのベビーたち、6ヶ月になったパピーたち、あと大人の子たちですが
6ヶ月くらいになると、ほんとに落ち着いて、みんなと調和して暮らせるようになります。
1頭だけコーギーであとは全員テリアですが、落ち着いて暮らしています。
テリアだから血を見るなんてことも、もちろん、ないし
朝寝坊したときだけは鳴いて起こすけれど、それ以外はものすごーく静かで
テリア観が変わってしまうくらい、のんびりした暮らしです。

テリアを飼うのはむずかしい、
テリアを飼うのは初心者には大変、
テリアの多頭飼育は不可能
そんな、古くからのイメージ?のようなものがありますが

幼いうちから上手に育てていれば、上下関係もよく理解しますし
状況を読む力にもすぐれているし、よき伴侶犬になってくれるのがテリアだとおもいます。

犬の頭の良さ=服従性

ととらえるなら、ただ服従することにすぐれている犬種よりは
一癖も二癖もあるテリアもいるかもしれませんが
自分で考え、自分で納得し、自分が理解したことは忠実に守るのもテリアです。
彼らの、「考える力」は、大事にしたいなとおもっています。
考える力は、彼らの魅力のひとつですから。

幼いころからの声かけ、手をかけ、愛情をかけ、
彼らの知育を満たし、ごくナチュラルに、人に寄り添う犬になるよう
育てたいとおもっています。



ジャックのちびちびたち、部屋を暴走中。


ワイアーのパピー、オーナーさん募集中です。


とてもきれいなお顔をしています。
離乳もスタートして、すくすく、ぷくぷく、育っています。

離乳トレーニング、離乳食も、ものすごーくこだわっているのですが
離乳のお話になると長くなるので、またあらためて。
パピーたち、手塩にかけて大切に、大切に、育てています。


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バーベキューが終わって・・・ 22:57
今年も、朝から晩まで犬の話に明け暮れるバーベキューが終わりました。
いやはや、朝から晩まで、真夜中まで、犬の話、犬の話、犬の話!
すばらしい犬の経験を持つみなさんが参加してくださって、その話を
聞いているだけでも勉強になることばかりでした。

そして、お肉!
今年は大ふんぱつして、飛騨牛A5のお肉を注文したのですが・・・絶品でした。

飛騨牛に、胴満蟹に、年々グルメ化してくる大人のバーベキューですが
犬の話をいっぱいして、美味しいものを食べて、仲間たちが集まって
感謝感謝の時間でした。

今年は、静岡グルーミングスクールの生徒さんたちやTeam Smashのみんなも
浜松まで来てくれて、特製富士宮焼きそばをたっぷりいただきました。

世代を越えて、犬の話を語り継ぐような場で1年1度みなさんで集まれたらと思います。
暑い中、渋滞のなか、浜松まで足を運んでくださったみなさん
ほんとうにありがとうございました。
来年もぜひみなさん、ご参加ください!

さて、バーベキューが終わったら熱が出てダウンしてしまいました。
さすがに、ここ数週間のハードスケジュールがキャパオーバーだったみたいです。
今日はバファリンを飲んでダウンしていました。
自分がダウンしていても、部屋のチビチビ子犬たちはどんどんたくましく育って
ギャウギャウ、バトルをしているのが微笑ましい。

こだわりの離乳食のおかげで、むっちり、ずっしり、育っています。
離乳食をあげている時期は、子犬たちの歯も日々成長してくるので
歯の成長、噛む成長にあわせて離乳食の硬さや内容を変えていきます。
丁寧な離乳トレーニング、日光浴、自由運動そして語りかけが
よい犬をつくるというのは、ケネルのいちばんのモットーですから
それらの犬育ては、とくに丁寧にしたいと思っています。

まもなく生後60日ですが、部屋のなかを猛スピードで走り回っていて
写真がぜんぜん撮れません。
昨日、獣医先生が往診に来てくださって、ワクチンと健康診断をしてもらったので
もうすぐ、玄関の前のところくらいだけ、お外デビューです。

今日は薬を飲んで早寝します。
またブログはあらためてアップします。





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フラットワークでつくるコートの美しさ。 00:42
先日のセミナーでも、フラットワークについて説明をしました。
フルストリッピングをした後、ディファズを重ね、フラットワークを毎週欠かしません。
では、フラットワークをすることによってどのような状態を目指すのか?

お手本のような写真がありました。

アメリカ中のテリアマンのなかでも最高レベルの技術をもつR.Cの
アイリッシュテリアのトリミング。
いちばんコートの短いフラットワークをする部分が、どこまでもナチュラル。
喉もと、胸のあたりをじっくり見てください。
だけど、まったくはげていないし、赤くもなっていないし、均一に薄いベール一枚が
乗っかっているような状態。
ボディにつながるブレンディングラインも、ものすごくナチュラルです。
トリミングで目指すのは、こういう状態だとおもいます。

フラットワークをなんども重ねていくうちに、コートが下から下から上がってきて
はげなくなるし、薄くベリーショートにしてもつんつるてんにはならない
という説明をしましたが、それがどういう仕上がりイメージなのか
イメージしにくかったとおもうのですが、まさにこの写真の通りです。

自然に、自然に、さりとてきっちりとフラットワークしてある。
耳だって、はげていないし、ペラペラの状態にはなっていなくて
ほどよく密にコートがある状態、だけれども耳の先端のエッジはしっかりと
エッジになっている。
顔のつくりかたも、すべてが美しい緻密な仕事です。
フラットワークで目指したいのは、こういう状態です。

けれど、フラットワークを2週間も間隔をあけてしまったらコートが飛んでしまって
また、赤く皮膚が火照ったような状態になってしまったり、ハゲたりしやすく
逆に、頻繁にフラットワークしている子は下から毛があがってきて
毛が密に皮膚を覆うイメージに仕上がります。

ボウボウの状態(すべての毛がデスコートになった状態)からフルストリッピングした
つるつるのすってんてんの状態が、トリミングが仕上がった状態ではない
ということをまず、理解してください。
すってんてんになった状態は、1weeks、コートワークの最初の一歩です。
そこから、コートをつくり、このアイリッシュテリアのような状態にするのが
テリアのコートワークです。
ものすごくナチュラルですが、すべて作りこんだ仕事、でもナチュラルなんです。

トリミングに興味を持った方へのいちばんのアドバイスは、
いい犬の写真を、たくさん、できるだけたくさん見てくださいということ。
とハンドラー氏。
教えてくれた先生や、身近にアドバイスをくれる人の意見はもちろんですが
自分の目で、美しいと思える写真を、もちろんライブで見に行けるなら最高ですが
ライブで海外のショーに行けずともたくさんの写真を見て目を養ってください。

いい写真をできるだけたくさん見ることで、仕上がりのイメージを
自分の頭にインプットして、「どの状態をいい状態というのか」を
シミュレーションしながらトリミングしていくと、
ただ、ボサボサにコートが伸びてしまった状態をフルストリッピングするトリミングから
その先の、スタイリング・トリミングへと一歩先に進めるとおもいます。
ウェストミンスターのビデオやHPなど、など、たくさんの写真を見てくださいね!

話は変わって、今日も浜松はゲリラ豪雨がありました。
ここのところ、毎日のようにゲリラ豪雨です。
バーベキューの日は、ゲリラ豪雨が来ないといいのですが・・・。
みなさんお待ちしてます。
ジャックたちも週1でフラットワークしてるので、コートがどんどんあがってきます。

今日はウェスティのトリミングをしたり、ワイアーのトリミングをしたり
デイリーワークで1日が終わりました。
うちのチビちゃん、秋くらいからエントリーの予定です。

ワイアーの子たちも秋からショー予定の子がたくさんいて、夏の間も
コートワークが欠かせません。
ワイアーのパピーたちも、ジャックのパピーたちも、すくすく育っています。
夏休みのあいだは比較的時間の調節がしやすいので、ケネル見学の方
パピーの見学の方、お気軽にご連絡ください。
053-545-0537
clumberup@yahoo.co.jp


暑い、暑い、毎日ですが、みなさま熱中症にはお気をつけください。
なお、バーベキューに泊りがけでいらっしゃるお客さまはご一報ください。
みんなまとめてお宿の予約します!



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オーナーさん募集中です。 02:56
ワイアーフォックステリアのパピー、オーナーさん募集です。
男の子が4頭生まれたので、1頭はブリーディングストックとしてショードッグとして残して
3頭の子たちは家族として大切に育ててくださるオーナーさんを募集したいとおもいます。
ショーをご希望の方にも、ご希望に沿えるとおもいます。

5月5日生まれ、お父さんはワイアーフォックステリアでは知らない人がいない有名な
イギリスチャンピオン、イギリスのクラフツで3年連続でテリアグループファーストを獲得した
ENG.CH.FAIRWIRE COMMANDER AT GRAMBRAEです。
お母さんは、JP.CH.RIDE LIKE THE WIND OF FOXCREEK JP.当犬舎のテリーです。
テリー自身がショードッグとしてもとても美しい子で、
血統的にはイギリスのBlackdale Kennelの血統を継いでいる子なので
今回は、イギリスの血液の強いブリーディングとなりました。
パピーたちのお母さん犬のテリーです。



そしてパピー。


ワイアーフォックステリアのパピーは、生後60日齢を過ぎた頃から
パピーコートをトリミングしてしまうので、なかなかかわいい写真が撮りにくいのですが
すごく元気いっぱいでかわいい子たちです。
お顔もはっきりしていて、かわいいです!


先日のテリアフォーラムでも話題に出てきましたが、
生まれ持った「毛質」というのはたしかにあるとおもいます。
毛質のいい子もいれば、おなじようにトリミングしてもなかなかコートが
あがってきにくい子もいます。
もちろんそれは、先日も書いたように避妊去勢手術による影響もあるような気もしますし
飼育環境や、食事や、いろいろな要因が関係しているとおもいます。
逆に言うと、毛質のいい子はとにかく毛質がいいです、扱いやすいし
色もはっきりしているし、コートが飛びにくい。
それは、血統的なものもあるだろうしブリーディング的な側面もあるとおもいます。
コートや骨格構成がいい子を迎えるとトリミングする楽しみもぐんと広がります。
その犬種のほんとうの良さ、素晴らしさを実感することの出来るパピーに出会うと、
その犬種を育てるたのしみがぐんとひろがると思います。

2回のワクチンが終わっているので、夏の間は家のなかでのんびり過ごして
秋にはお散歩デビューできるとおもいます。
ケネルへの見学は事前にご連絡をいただければ、随時歓迎しております。
パピーたちがどのような環境で育っているのかをぜひ見にいらしてください。

超元気!毎日ドッグランを駆け回ってのびのび育っています。
お母さんや兄弟と3ヶ月を過ぎるまで一緒に育つと、その後格段に育てやすいワイアーになるようです。
心身ともにすこやかなワイアーフォックステリアのブリーディングを心がけています。

お問い合わせはケネルまでお気軽にどうぞ。
clumberup@yahoo.co.jp
053-545-0537






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万国共通の悩み? 01:37
ドッグショーが好きで、犬が好きで、犬のことを覚えたいというPASSIONにあふれた若い子がいたら
ぜひ、アシスタントとしてケネルに来てほしいんだよね、、、

最近、海外のドッグショーの友人知人たちとそんな話をしたところ

世界中のテリアファンシャーにとってのひとつの英国テリアのシンボルとも言える
SAREDON犬舎の、Judith Avlisの言った明快なひとこと。

Hiroshi,If you find one send him or her to me.
「もしそんな子を見つけたら、ぜひサレドンに送ってよこしてちょうだい!」


これってどういうことかというと、世界中でPASSIONにあふれた若いアシスタント見習いが
減っているということを、彼女のイギリス人独特のウィットに富んだ一言で表してるんです。
あのSARDONにさえ、そういう若者がなかなか見つからないのだと。
世界中に100人くらい頂点を目指して、そこで働かせてくださいって言う若者が
殺到しているのかと思いきや、なかなかいないのだと。

オーストラリアの友人も、アメリカの友人も、口をそろえて言います。
ドッグショーが好きな若者はいても、ケネルワークが好きな若者が少ないと。
短毛種のハンドラーは増えても、テリアや長毛種のハンドラーは平均年齢がなかなか下がらない。
若年層のニューカマーが少ないのだそうです。

自分たちはいつだって門戸を開いて、ネクストジェネレーションの人たちに
自分たちが見聞きしてきたことを教えたいと思っているけれど
かなしいかな、誰も扉をたたいてくれないし、扉をたたいたとしても
忍耐強さがともなわず、とても短いスパンで去っていってしまうと嘆いている
アメリカのハンドラーもいました。
日本だけのことだとおもっていたら、なんと悩みは万国共通だったようです。

あるハンドラーは言いました。
「わたしは、何年もよきアシスタントを求めてきたが出会えなかった。
そして、ようやく念願かなってよいアシスタントに恵まれた。
それは自分の娘だった。誰よりも自分の仕事を見てきたからだ」と。

アシスタントの仕事も、ケネルワーカーの仕事も、最初は大変なばっかりで
そこに面白みや興味を抱くゆとりもなく、毎日が必死で
必死のうちにへこたれてしまったり、めげてしまったりするのかもしれません。

でも、みんな必死の時代をくぐりぬけてきてようやく日の目を見る日が来るし
自分でショードッグを仕上げられるようになり、ハンドリングできるようになったら
それは自分のスキルというかけがいのない財産になっていくものだから
ぜひ、ドッグショーという文化の扉をたたいてほしいなとおもいます。

犬は面白いです。
犬を育てることも面白いし、ショードッグの美しさも
ほんとうに美しいものを見ると、忘れられない記憶に残る。
わくわくする。
どきどきする。
自分もいつかそんな犬を育てたいとおもう。
いま、日本で、世界で、活躍するプロフェッショナルハンドラーやテリアマン
誰もが、ペイシェンスの時代を経て、いまにあるとおもいます。

犬に手をかけた時間が長ければ長いほど、勝利の喜びもひとしおで
ワンナイトドリームでない積み重ねが花開くことほどうれしいことはないとつくづく、おもいます。
ドッグショーの勝ち負けが、ワンナイトドリームにならないように
日々、犬たちに手をかけるように思います。

興味を持つ人には、たくさんの門戸が開かれていると思います。
犬のことは、一生の仕事であると同時に、一生の趣味にもなります。
自分が育てた犬がもしかしたら日本の、世界の、大舞台に上がるかもしれない。
そんな夢を励みに、忙しい毎日を過ごしています。
ドッグショーのたのしみを、たくさんの人、とりわけトリミングスクールなどに通う
多くのグルーマー見習いの若い人たちに、知ってもらいたいなあと、おもいます。

ショードッグも、グルーミングやトリミングも、それらのスキルも
大事な文化だからこそ、次世代にリレーしつづけられたらなによりです。
というわけで、テリアフォーラムは来年もまた必ずやりたいとおもいます。
トリミングを覚えたい若いトリマーさんも、お勉強にいらしてください。


こちらのセミナーも締め切り間近、まだまだ受付中だそうです。


テリアフォーラムのお写真のつづき。





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