自分たちがめざすケネルについて。 | 13:58 |
ここ数週間、いろんなことを考えています。
日本には、ブリーダーと名乗り商売をしている人たちもたくさんいるだろうし
ドッグショーハンドラーも、トレーナーも、トリマーも、グルーマーも
言い方わるいですが、掃いて捨てるほど、一流からにわかまで、有象無象に存在するだろうし
一流のブリーダーやハンドラーという人たちだって、いろんな種類の一流があるだろうし
自分たちが、どの位置づけで、なにをしていきたいのか。
考え方みたいなものを、ちゃんと整理しておかないと、お客さんやオーナーさんたちにも
伝わりにくいのかもしれないなって思いました。
それで、考えました。
まず、自分たちは
1:犬たちが笑顔でいられる犬舎でありたい。
2:犬たちが健康でいられる犬舎でありたい。
3:犬たちが成長できる犬舎でありたい。
4:犬たちが最高に美しく輝ける犬舎でありたい。
自分たちはドッグショーに参加し、オーナーさんの愛犬をお預かりし
トレーニング、トリミング、コンディショニング、ハンドリングしてドッグショーで
結果を出すことをプロフェッショナルの仕事としていますが
1にある、「犬たちが笑顔でいられる犬舎」でなかったら
ただ勝つだけのハンドラーケネルでありたくは、ありません。
週末のドッグショーで、犬たちが良い顔をしてドッグショーをするためには
ハンドラーや自分たちスタッフを信じ、心を開いて、自分たちをチームだと
犬たちが認識してくれることが大切で、そのための日常のケネルでは、犬たちが
できるだけ笑顔でいられるような、犬たちの運動や声かけ、ケアを大切にしたいです。
また、2にある「犬たちが健康でいられる犬舎」でなければ、ドッグショーで勝っても
いちばん大事なことが抜け落ちてしまいます。
犬たちは痩せていないか、充分な筋肉はついているか、運動は充分に足りているか
栄養は満ち足りて毛1本1本まで、つややかに栄養が行き渡っているか
目は輝き、歯は白く、爪もお手入され、充分に健康な状態を大切に考え、お預かりします。
健康を損なったり、犬たちが心を閉ざしても、勝てばいいんだドッグショーは、というふうな
考え方は、まったくもっていません。
また、3にある「犬たちが成長できる犬舎でありたい」というのも大切なことで
犬たちがショードッグでいる期間というのは、犬の一生のうちでも数年のことで
ショードッグをリタイアしたあとには、家庭犬としての暮らしが待っています。
だから、誰とでも仲良く、どこでも寝られ、どこでもリラックスでき、みんなと共調し
過ごせるような犬に成長すること、また、ハンドラーのコマンドを理解する理解力など
ショードッグのトレーニングは、決して、ショーに勝つためだけのものではなくて
その子が一生、最高のコンパニオンドッグとして暮らせるトレーニングと
イコールでなければいけないというふうに、思っています。
ショードッグだから他犬に吠えていい、威嚇していい、ショードッグだからそれくらい強いほうがいい
そんな考え方は、もっていません。
ショードッグだっていつかは コンパニオンドッグ。
だから、ここで過ごす時間を、大切な成長の時期にしてほしいなと思い、犬たちに接しています。
4の、犬たちが輝ける犬舎でありたいというのは
犬という動物はとても正直で、イヤなものはイヤだと拒否反応するし
つまらないときには、つまらなそうにするだろうし
ショードッグたちが輝けるというのは、内側から湧いてくる楽しいという気持ちとか
ハンドラーを信頼する気持ち、ハンドラーに期待を寄せる気持ち、あるいは
日常生活をいきいきと暮らしているからこそ、内側から出てくる生きるエネルギー
みたいなもので、ショードッグはお人形さんみたいにただ、きれいにお手入されていればいい
のではなくて、お手入をされているのは当然のことですが、プラス、犬たちの心を
大切に育てていきたいというふうに、思っています。
当ケネルでは、勝つためだけの犬をブリーディングする気持ちもまったくないし
勝ちたいだけの人にお譲りしたいというふうにも思っていなくて
ドッグショーも、勝てばいいっていうだけのオーナーさんというのはあまりいらっしゃらず
この子が元気に、健康に、美しく、成長して、その成長の先にあるものが、勝利のリボンだったら
うれしいし、その成長を見守りたいというオーナーさんが、ご愛犬を預かってくださっています。
自分たちは、もちろんプロフェッショナルとしてドッグショーに出るので、勝てるものなら勝ちたいけれど
勝てばなんだっていいという、勝負の哲学みたいなものは、もっていません。
意味のある勝ちとか
成長のある勝利とか
そういうことを、大事にしたいと思っています。
お手入れやトリミングが美しいのはもちろんプロとして当たり前のことだし
でも、ここでしかできない経験を、犬たちにしてもらえたらいいなというふうに思って
日頃のケネルワーク、犬たちのお世話を、しています。
山のドッグランも、ショードッグたちがのびのびと運動したり
嗅覚、聴覚、視覚、いろんなものをフル稼働して、思いっきり遊べる場所がほしくて
つくりました。
エクササイズペンだけで排泄して、清潔に保つのがショードッグだとも思っていません。
ケネルはスタッフまかせの運営ではなく、ハンドラーとブログ担当者が
毎朝、犬出しから、ケネルの清掃、すべてスタッフと一緒に行っています。
犬たちと接してこそ生まれる、ハンドラーと犬とのボンド(絆)を、大切に思っています。
充分な筋肉、適切な体重、丁寧なコート管理、歯磨き、お耳掃除など
犬たちのケアや、フードと、適切なサプリメントのメニューを
1頭1頭、組み立てたフィーディングを行っています。
いろんな犬舎の考え方があり、いろんなドッグショーの考え方があり、いろんなブリーダーの考え方が
あると思うのですが
自分たちは
心の健康と体の健康
この二本柱がとっても大事で、そのふたつの健康の上に、毛の健康とか、筋肉の健康とか、健康な発育とか
健康な成長とか、健康な出産とか、いろんなものが、くっついてくるのかなって思っています。
こうやって育てる方が当然に手間も時間もかかるけれど
1頭1頭を、オーダーメイドで育てる犬舎として
大事に犬たちを育てたいなあと、、、おもいます。
ドッグショーをはじめてみたいという方も
ご質問、お問い合わせなどありましたら、ご連絡ください。
子犬の見学について。
今週末の土日の見学をご希望の方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
* ジャックラッセルテリア パピーオーナーさん募集しています。
接し方など、きちんとアドバイスさせていただきます。
犬の幸せを飼い主さんとともに考えるのは、ブリーダーの役目です。