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ドッグショーは、犬への興味のプラットフォーム。 01:20
こんばんは。
今日は朝から事務とデスクワークをして、ハンドラー氏はトリミングをして
3人のグルーマーさんたちがせっせとベイジングしてトリミングの仕上げをして
ケネルのスタッフさんたちは、ドッグショーに行くバスをきれいにして準備をし
夕方、ハンドラー氏と空港まで犬を迎えに行ってきました。

いやはや、わかっているつもりでもやっぱり長い、待たされる時間!
輸入検疫がOKで、あとは通関だけだというのに、けっこうな時間がかかります。
こういうムダを省いたら、税関職員のコストもエコにスリム化できるんじゃないか
と思ってしまうのは毎度のことですが・・・。
今回も、けっこうな時間を待たされて、ようやくご対面が叶いました。
念願の、念願の、かの国からのかの犬種の来日の運びとなりました。
この国の、このケネルからの輸入は不可能に近いと思っていましたが
クレート越しにご対面したその美しいお顔は、いかにも!
この犬種の魅力を体現しているような、犬種の味わい深い頭部表現そのものの
実に魅力的な顔をしていて、待たされていた長い時間のイライラも吹き飛ぶほど
感激のご対面となりました。
この子と、来年からの長いショーキャンペーンを走り、ともに戦って行くと思うと
感激もひとしおでした。
まさに、日本におけるこの犬種の未来に大きな光となる可能性を持った
1頭が来日しました。
写真やビデオでは何度も見ていたのですが、実際に会ってみると
その存在感や、この美しい頭部への印象にたちまち魅了されてしまいます。
ただ美しいだけのDoll(お人形)のような犬ではなく、ワーキングドッグとしての
力強さ、たくましさ、生き物としての存在感みたいなものを持った犬です。
これが、ヨーロッパの犬が持つ独特の深みとか、味わいなのかなと感じました。

ときどき、ほんとにこの犬が、お仕事(作業)できるんだろうか?
とおもうショードッグを見かけることが多くなってきました。

ジャックラッセルのエナジーは、ネコを追いかけるときもランでカエルを見つけたときも、
まるでハンティングドッグさながらのスピーディでしなやかな動きを見せ、
そして鋭敏でムダのない行動はまったくもって、ハンティング向きの犬だろうとおもいます。
もちろん、狩猟に行くときに、馬と併走して狩猟地まで走っていっても
疲弊しないだけの効率的歩様を備えているとおもいます。
ですから、この犬は、ショードッグでありかつ実用犬としての役割を
まっとうすることができると思います。
エナジーの持久力たるや、いつもこっちが驚かされるほどの体力なのです。
なぜ、ジャックラッセルテリアがミディアム・バランス・テリアなのかと言えば
狩猟地に行く際に、馬と併走して走っても疲弊しないだけのスタミナと運動能力が求められ
となると、短脚テリアでは、馬との長距離併走は不可能ですから
そういった観点からも、ミディアム・レッグドが求められたと考えられます。

そんなふうにして、犬種の用途沿革や、その犬種がつくられた時代背景を
点と点を結び合わせるようにして読み解いていくと、犬種標準の?(ハテナ)を
紐解いていくことができるとおもいます。

日本の犬種標準書は、まず絶対に読んだほうが良いと思いますが
同時に、FCIのスタンダードおよび、原産国のスタンダードなど
犬種のスタンダードは読めるだけじっくりと読み返して、
犬種の絵を頭の中で描いて、想像力を働かせてみると面白いです。


スタンダードを、読んでみよう。

今回は、アメリカンケネルクラブのスタンダードを読んでみます。

【ボーダーテリア篇】



ボーダーテリア。
その名前からもわかるように、ボーダーテリアは、イングランドとスコットランドの
境界(Border)にある丘陵地帯、チェビオット・ヒルズの斜面で生まれた。
そして、イギリスで最古のテリアのひとつとみなされている。
その地方の農夫や羊飼い、狩猟家たちは、純血種の「作業テリア」として
この犬の血統を何世代にもわたって注意深く伝えてきました。

この犬は、その地方のどこの農家でも飼われていた。
居住地から遠く離れた丘陵で家畜を放し飼いにすると、キツネの被害に遭いやすくなる。
キツネを退治するために、農夫や羊飼いたちは、馬のスピードにも付いていける
脚の長さと、キツネを追って穴にもぐれるほどの体の小ささを備えた狩猟テリアを
必要とした。

このテリアには、丘陵地帯のどしゃ降りの雨や霧に長時間さらされても
耐えられる皮毛、活発さ、頑丈さ、持久力が求められました。

ボーダーテリアは、体に比較して精力的でよく働く犬である。
この犬はどんな壁でも乗り越える。
どんなにもつれたワイヤーロープからでも抜け出す。
キツネが巣穴に逃げ込めば、その都度に追い出すか、
自分なりに決着をつけるまで、一晩中でもその穴のなかにとどまる。

したがって、これらの条件を満たす、いま知られているようなボーダーテリアを
つくりだすために、丘陵地原産のテリアが1頭ずつ、いかに慎重に選ばれたかが
わかるというものである。

イギリス・ケネルクラブ(K.C)に公認されるまで、ボーダーテリアは
ごく一部の人にしか知られていなかったが、ボーダー地方の農業境界の展覧会には
たいていたくさん出陳されていた。
イギリスKCの公認と1920年のボーダーテリアクラブ結成後、この犬種は
イギリス諸島の主だったドッグショーの多くに出陳されている。
アメリカ合衆国ではじめてこの犬種が登録されたのは1930年である。




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上記までが、犬種の用途沿革ですが、この上記の文章を読むだけでも
とても面白くてわくわくしませんか?
丘陵地帯で生まれたテリアで、雨や霧のなか、ひたすらお仕事をして
自分の納得がいかなければ一晩中でも、キツネの巣穴から出てこない
働き者でいかにも朴訥としたテリアの像が頭に思い描かれます。
雨ニモ負けず、霧にも負けず、忍耐強く、そして仕事に生き甲斐を見出す
小さくタフなお仕事犬のイメージが、いきいきと描き出されます。


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【犬種標準】

●全体的外観
中位の、がっしりとした骨格の活発なテリアである。
この骨格が、持久力と機敏さのもととなっている。
しかし、肩や胴、四肢は細い。胴は、ややムラのある密生した針金状の毛に
おおわれている。
独特の「カワウソ」のような頭に、鋭い目つきは「油断なく警戒している」身のこなしと
相まって、この犬種に特有の恐れを知らない毅然とした面持ちをつくりだしている。

ボーダーテリアは地面にもぐり、馬の後にも無理なくついてくことのできる大きさの
作業テリアなので、その役割を果たすのに理想的な体型となっている。
この理想からかけ離れたものは認められない。
というのも、それでは獲物を地中まで追いかけていって追い出すのに
役立たないからである。
どんな荒地でもすばやく通り抜けたりすることができなければならない。

頭の形は独特で、「カワウソの頭にそっくり」である。
気質は、理想的なテリアのそれである。

生まれつきおとなしくて優しくて従順で、訓練がしやすい。
しかし一方、猟野では、我慢強く、「倒れるまで屈しない」で攻撃に打ち込む。
偏った誇張のもとになるので、この犬種標準に記載された特徴を強調しすぎないよう
ボーダー・テリアのブリーダーは肝に銘じるべきである。




●サイズ・プロポーション
牡は13〜15と1/2ポンド(5.9〜7kg)、牝は11と1/2〜14ポンド(5.2〜6.4kg)
これが作業時のボーダーテリアにふさわしい重さである。
地面からキ高までの体高は、キ甲から尾までの長さより少し長い。
すなわち体重14ポンド(6.4kg)の犬なら1〜1と1/2(2.5〜3.8センチ)長い。
ほどほどの骨量は、持久力と機敏さをうかがわせるが、肩や胴、後躯は細井。

●頭部  カワウソの頭の形に似ている。
●目   暗褐色で、活気と知性に満ちている。
     中位の大きさで、出目でもないし、丸くも小さくもない。
●耳   小さいV字型で中位の厚さ。暗色がのぞましい。
     耳の付け根は頭蓋の高い位置ではなく、やや側頭部よりである。
     頬の近くまで垂れている。
     耳の折れ線は、頭蓋の頂より高くはならない。

●頭蓋  中位の幅で、平たい。
     両目も両耳も離れて付いている。
     ストップは、はっきりしたへこみというより、中位の幅のゆるやかな曲線を
     描いている。頬にはすこしのふくらみがある。

●口吻  短くて肉づきが良い。
     暗色の口吻がこの犬種の特徴で、のぞましい。
     数本の短い頬ヒゲは、生まれつきである。

●鼻   黒くて、かなり大きい。

●歯   体の割りに大きくて頑丈である。シザースバイト。

●首   すっきりとしていて筋肉がよく付き、近世のとれた長さである。
     型に向かってじょじょに太くなっている。

●背   がっしりしているが、しなやかで、肩の後ろにはへこみがない。

●腰部  しっかりしている。

●胴   深くて、かなり細いが長さは充分にあり、行動範囲が狭いとか
     機敏さに欠けるといった心配はない。
     肩のところで人が両手をまわして測れるくらい細い胴である。
     前胸部は深すぎもしないし、細すぎもしない。
     肋骨は深く、後方につづき、望ましい深さと細さの点からみても
     張りすぎてはいない。

●アンダーライン かなりまっすぐ。

●尾   適度に短い。
     根本は太く先細りになっている。
     あまり高い位置に付いていない。
     警戒している時には旗がなびくように揺れるが背の上にはかからない。
     くつろいでいるとき、尾は下げている。


●前躯  肩はほどよい長さで、後ろに傾斜している。
     肩甲骨は、キ甲に徐々に収斂する。前胸部は深すぎもしないし狭すぎもしない。

●前肢  まっすぐで、骨太ではない。
     前肢の間隔は、フォックステリアより少し広い。

●足   小さく、こぢんまりとしている。
     指は前向きで、適度なアーチ状で厚いパッドがついている。

●後躯  筋肉質で、ほっそりしている。
     大腿部は長くて格好が良い。スタイフルは適度に曲がり
     飛節は低い位置にある。

●被毛  短く密生した下毛は、ややむらのある針金状の硬い上毛におおわれている。
     上毛は体にぴったり張り付いたように生え、縮れていたり、波打ったりしていない。
     ドッグショーに、ほとんど自然のままの状態で出す被毛なので、頭部や首、足の毛を
     整える程度のトリミングをほどこせばよい。

●皮膚  非常に厚く、ゆるんでいる。

●毛色  レッドあるいはグリズル・アンド・タン、ブルー・アンドタン
     ウィートン。少量ならば胸にホワイトの毛があっても許される。
     しかし、ホワイトの足は減点の対象となる。
     暗色の口吻は、この犬種特有のもので、のぞましい。

●歩様  スタイフルと飛節をまげて、大きな歩幅で前後にリズミカルにまっすぐ進む。
     ハンドラーの指示に従って、のびのびと軽快な足取りですばやく歩く。

●気質  理想的なテリアの気質を体現している。
     生まれつき、おとなしく、やさしく、従順で、訓練がしやすい。
     猟野では、我慢強く「打ちてし止まむ」の精神で攻撃に打ち込む。


●この犬種の採点基準

頭部・耳・首・歯  20
四肢・足      15
被毛・皮膚     10
肩         10
目・表情      10
背・腰部      10
後躯        10
尾         5
全体的外貌     10
合計        100

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どうですか?
この、犬種標準を読むと、ボーダーテリアの姿がだんだんと
頭に思い描かれてきませんか?
そして、上記の「採点基準」を見てみますと、最大の優先順位が
「頭部」となっています。
つまり、この犬種を審査するにあたって、もっとも大事なことは
「カワウソのような」頭部で、そのためには、スタンダードに書かれていた
目、耳、口吻、頭蓋その他の、頭部を構成する、すべての要素が
スタンダードに書かれているように位置し、正しい大きさ、正しい位置
正しいバランスを保っていなければなりません。

そして、たとえば、もっのすごい健全で最高のムーブメントをする
ボーダーテリアがショーリングに出てきたとして、もう1頭はのろのろとして
さほど目を引くショーマンではなかったけれども、その、のろのろのほうの
ボーダーテリアがリングで勝つかも知れません。
ギャラリーは、「なぜ?」「どうして?」
「あのスーパームーブメントの犬が勝つべきだったのに!」とか
「あの審査員は、間違った審査をしている」と思うかもしれません。


でも、もしかしたら。
その、のろのろしたほうのボーダーテリアは、理想的なカワウソ顔を
持っていたかもしれません。
もしも頭部が最高に美しくて、審査員が頭部に審査の優先順位をつけたならば
そのような審査がありうるかもしれません。


でも、見ている側が、犬種のスタンダードあるいは犬種の優先順位を
理解してなかったら???
どんな犬でも、リードをつけてさっさか動いて、いかにもフリーステイを決めて
ショードッグ風にしてれば勝ちやすいと誤解されかねませんが
本質は、犬種スタンダードに忠実に、そして犬種の用途沿革にかなった犬であるか否かを
冷静に紐解き、理解することが必要になるとおもいます。

牛のカカトを追うはずのコーギーが、ハンドラーの顔を見るくらい
上を向いてフリーステイしていても、それはコーギー本来の姿ではなく
コーギー本来の美しさは、牛のカカトの高さ、つまりは犬の視線の延長線上を
まっすぐに見据えているときの姿こそ、いちばん美しい姿でしょうし

テリアがルースリードでハンドラーを見て尻尾をフリフリしているよりは
ピンとまっすぐに張り詰めた尾で、目線はやや下方をじっと見つめ
いまにも穴に飛び込む直前の瞬間のような絵柄がいちばん、美しいかもしれないし

ポインターであれば、ポインティングするその体勢こそが美しいだろうし

犬種、犬種によっての美しさの引き出しは異なるし、それを理解するためには
この、犬種標準所を読み解くより他ないのだろうとおもいます。

そんなふうにして、ドッグショーの、「なぜ?」「どうして?」を探して
ドッグショーのスタンダード(犬種標準)をじっくりと読むことは
とても興味深いし、面白いし、興味の尽きない楽しみになります。
でなければ、勝ったとか負けたというごく単純な結果主義になって
勝てなければ面白くないとか、ドッグショーなんてインチキだなんて
とても、残念でもったいない時間を費やすことになってしまいます。
ドッグショーは犬や犬種への興味の入り口やきっかけをつくってくれる
プラットフォームだと思ってみてください。
自分たちも、そう思うようにしてます。
1回1回、犬種を考えるきっかけだと思うようにすると、ドッグショーから帰ったら
「なぜ?」「どうして?」のこたえを探して、スタンダードを開くのが楽しみになる。
トリミングの「なぜ?」「どうして?」のこたえも、スタンダードにヒントが書いてあります。
あとは、点と点から、イマジネーションをふくらませて、自分なりの犬種理解を
深めてみると、いっそう、面白くなるとおもいます。



長くなりました。
こんな話も、したい、したいと思いつつ、忙しさにかまけて
ブログネタを探す努力を怠っておりました、ごめんなさい。
また、犬にまつわるこんなふうなとりとめのない話を、していきたいとおもいます。
といっても、明日また、高松に向けて出発です。
今度は、ケアーンテリアのスタンダードを考えてみたいとおもいます。
それでは。



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(あなたは、家族の一員である大切なワンちゃんをしつける方法を、 普通の指導者から...
| お役立ち情報 | 2011/12/03 4:36 PM |
○さてさて今日は結構な人が悩んでいるものに関して 面白く役に立つ情報があるので...
| お役立ち情報 | 2011/12/03 6:26 PM |
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