イングリッシュコッカースパニエルのコートの管理ってどうするかご存知ですか?
トップラインのコートは、テリア同様に、ストリッピングナイフで仕上げます。
頻繁に、ナイフでデッドコートを抜いていくうちに、いつもツヤツヤで
ビロードのようなフレッシュコートが、みっしりと生え揃います。
その状態が、毛色も毛質もいちばん美しい状態だと思います。
シザーや、クリッパー(バリカン)をいちどでも入れれば、毛色は退色し、
毛質もナイフだけでキープしたコートのような状態には戻りにくいと思います。
だから、なるべくカットしたりクリッパーを入れずに、丁寧にキープします。
ALAN君のこの、風になびく美しいブルーローンのコートも、
日々洗って、美しく維持する積み重ねで、ベストの状態にKEEPできていると思います。
イングリッシュコッカースパニエルですから、アメリカンコッカースパニエルとは
当然ながら、別物です。
アメリカンコッカースパニエルのように、ボリュームのあるフルコートではなく、
あくまでも、スポーティングドッグらしさも、大切なポイントだと思います。
アメリカのEnglish Cocker Spaniel Club Of Americe(ECSCA)に寄稿した
Anne Rogers Clarkの、イングリッシュコッカーについてのコメントを抜粋し、
簡単に訳したので、載せてみたいと思います。
A.K.C(American Kennel Club)の一時代を築いたを偉大なるAnne Rogers Clarkこと
Mrs.Clarkは、ECSCA(ENGLISH COCKER SPANIEL OF AMERICA)のフォーラムで
イングリッシュコッカースパニエルについてこんなふうに言いました。
An untypical cocker that is sound is useless.
A typical cocker that is sound is priceless.
健全で典型的なイングリッシュコッカースパニエルは、かけがいのないものだが、
たとえ健全でも逸脱したイングリッシュコッカースパニエルは、どうにもならない。
というような、ニュアンスでしょうか。
Annie Clarkの発言、キッパリです、、、。
An untypical ●●● that is sound is useless.
A typical ●●● that is sound is priceless.
しかしこの、●●●の部分にはすべての犬種が当てはまる言葉だと思います。
イングリッシュコッカースパニエルの審査にあたって。
Anne Rogers Clark.
彼女が書き起こした、1980年2月にニューヨークで行われたアメリカの
審査員審査員の協会のシンポジウムで記録された文献を訳して一部抜粋します。
私たちは、いったいどのタイプが、イングリッシュ・コッカー・スパニエルとして
正しいタイプであるのかを、スタンダードと照らし合わせ、確かめなければなりません。
タイプとは、私に、犬をもっともその犬種らしく見えさせるものであり、
私は、私自身のロジックから、タイプの見極めはまず1つのポイントから判断し、
そこから派生して、さまざまな出発していくつもの見極めに繋げます。
あくまでも私の意見ですが、
イングリッシュ・コッカー・スパニエルの正しいタイプとは、
彼らのプロフィール(用途と遠隔)を調べれば明らかです。
イングリッシュコッカーの調和の取れた比率、プロポーションとはどの程度でしょう?
体長と体高さのバランス。
サイズに対する骨のそのバランス。
背の長さに対する、首の長さ。
犬の体長に対する、頭部の大きさの割合。
前頭部の長さに対する、後頭部の長さの割合。
頭部の大きさに対して、後頭部の割合。
犬のトップラインは、水平ですか?
自然の状態で水平ですか。
肘は、肩の中で最も高いポイントのちょうど下に位置していますか?
肩と前腕は、おおよそ等しい長さに釣り合っていますか?
そして、それらの間にしっかりと角度があるかどうか?
それは、これらの2つの骨格の間はおよそ100度ありますか?
後肢は、快適な位置にありますか?
しっかりと角度のある膝と、短い飛節の後肢が
ボディに適切に位置していますか?
これがすべてそろっていれば、言うことはないでしょう。
私の第一印象における動物の判断基準は典型的なものです。
彼らが、作出された意図、働く意図にもっとも忠実に働ける目的のもと
定められたスタンダードに忠実かどうかを判断をするからです。
では、ここまではパーツ論ですが、彼らを動かして見ましたか?
結局のところ、動かして犬を見たときにこそ、先ほど述べたすべてのパーツの
偽らざる姿を見極められるのです。
犬が動いた状態で、トップラインはゆるやかに傾斜した状態を維持していますか?
尾は、トップラインの傾斜の残りを満たすように位置していますか?
もし彼が鳥をレトリーブするならば、彼がするであろう姿勢で、
彼がトロットで歩いた状態のまま、頭部はさまざまな向きに運ばれ
しっかり首が上がっていますか?
レトリーブしたり、あるいは地面の匂いをチェックをするために
頭をグラウンドに向けることは可能ですか?
などなど、書かれているのは、スポーティングドッグとしての
イングリッシュコッカースパニエルの見極めかたです。
彼女ほど、犬種理解の深い審査員は、これまでもこれからも現れないでしょう。
イングリッシュコッカースパニエルを理解するのに、
こちらの文献も
またとても分かりやすく、また奥深く書かれています。
興味のある方は、ぜひご一読ください。
加古川2デイズショー、千葉の2デイズにつづいてアラン君
連日のGroup2ndでした!
ALAN君が、いつも美しく、ベストコンディションでショーにのぞめるよう、
スタッフ、日々のケアを大切にしたいと思います。
↑夏のアラン君。
↓先週のアラン君。
コートの状態も、体も、大人っぽく成長しているのがわかります。
アラン君のコンディションを整えながら、ショーをサポートしていきたいと思います。
アラン君グループ2nd.
2日間ともアラン君を阻み、Group1stに輝いたゴールデンレトリバーは
1日目はKING、2日目はBEST IN SHOWでした。
しかしながら、激戦区で連戦のプレイスメント、アラン君も頑張っています。
この充実をKEEPしたいと思います!
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