さて、パピー、マイナーパピー、ジュニア、インターメディエイト、オーストラリアンブレッドと
各クラスの写真をアップして見てきましたが、続いてはお待ちかねのOPEN DOGクラスです。
スーパースターの登場です。
Grand.Ch.Lemosa Mr.EnergizerとハンドラーのSimon Mills氏。
今年5月の東京南ジャックラッセルテリア単独展のときにジャッジとして来日し、
牡のファーストアワードオブメリット、セカンドアワードオブメリット、ウィナースビッチ、
牝のアワードオブメリット、そしてB.I.S.Sとすべて同じ、私がブリーディングした犬をピックアップし
あとからこのファミリーの記念写真撮ったときに、すべて同じルーツのファミリーだと知って
彼自身が大変に驚き、amazing!amazing!を連発し、この単独展で知り合って以来、
ブリーダーとしてたくさんの指導をしてくれ、良き相談相手となってくれます。
ジャックラッセルテリアのショーイングをハンドラー氏と初めてもうすぐ7年になろうとしています。
ショーで良い結果が出たとしてもまだまだ勉強中の身で、どんなジャックラッセルテリアが理想なのか、
どんなジャックラッセルテリアをイメージしてブリーディングしていけばいいのか?
理想のバランスは?頭部は?ゲイトは?ムーブメントは?サイズは?
わからないことが多すぎて、ジャックラッセルテリア改良原産国であるオーストラリアの
審査員のときには、なにかの答えが見つかるのではないかと、すがるような気持ちで
毎回エントリーしてきましたが、これまたオーストラリアのジャッジだからといって
誰もが同じ審査をするわけではなく(当たり前のことなのですが)
誰もがおなじ「ジャックラッセルテリアとは」の答えがあるわけではないので、
多くのことを暗中模索、試行錯誤しながら、自分なりに超小規模のブリーディングをしてきて
この5月の単独展のときに、ブリーダージャッジであるMill氏から
1頭の犬ではなくファミリーを通じて評価を受けたことで
自分がイメージしてきたものを、より具現化していく道が少し見えたような気がしました。
ジャックラッセルテリアに関して自分たちがこれまで思ってきたことや疑問、悩みなど
多くのことを語り合える人と出会えたことは、いちファンシャーとしてほんとうに幸せです。
今回もこの人に呼ばれてメルボルンに行ったのでした。
このチビちゃんに会いに行ったのも、目的のひとつでした。
Mayaとおなじ、Aust.Gr.CH.JACOBI STONES MACの孫娘なのです。
初日から最終日まで多くの時間をこのファミリーと過ごし、同じジャックラッセルのブリーダーや
仲間たちとともに、たくさんの勉強をさせてくれました、心から感謝です。
これは、メルボルンの審査前日、オーストラリアに到着してとりあえずすぐに
Simonに会いに行き、Mr.Energizerと散歩に行ったとき。
舞州のドッグショー会場を出発してから24時間、やっと会えたねっていう感じでした。
すっかり日が暮れていました。
以前、シドニーロイヤルに行かれた方が数枚の写真をわたしにくださって、
すごーく良いジャックラッセルがいたよと教えてくれました。
その写真に写っていたのは、このSimon Mills氏とMr.Energizerでした。
以来その写真は、わたしのデスクに貼ってあり、ことあるごとに見ていました。
一方、このMills氏はオーストラリアから日本に来た審査員の友人から
日本ですごく良いジャックラッセルテリアを見たよと聞かされていたのですが
どこのどのジャックラッセルかもわからず、なんとなくその話が記憶に残っていたそうです。
そしてこの単独展でMonamour JP Can You Hear Me NowをB.I.S.Sに選び
Mills氏がオーストラリアに戻ってから、このCan You Hear Me Now(Maya)が
彼の友人が以前言っていた犬であったことがわかり、点と点がつながり、お互いに
「やっと出会えた!」という感じだったのでした。
そんな経緯があるため、お互いにジャックラッセルテリアの話しをしはじめると止まらず
メールでのやりとりはしょっちゅうしていますが、会うのは5月以来なので
ひたすらジャックラッセルテリアの話をしていました。
ブリーディングは、犬を育てるものなのですが、人と人の縁が結ばれ
人の輪が広がっていくことはなににも増して大切な宝物だとつよく感じます。
シドニーロイヤルの写真をわたしに下さった方にも感謝の気持ちでいっぱいですし
なにより素晴らしいブリーダージャッジを単独展に招聘された単独展主催者の方にも
このような勉強の機会をつくっていただいたことに、心から感謝の気持ちです。
こういう出会いも、ショーリングに犬をエントリーしていないとはじまらないのだと思うと
やっぱりドッグショーは勝ち負けだけではなく、誰かに見せる場であり、縁や出会いが広がる
第一歩となる場所なのだと感じます。
ある1頭の犬をショーしていることで、見ている誰かの記憶に残り
その誰かの記憶が、誰かに伝わり、それが縁のはじまりになるかもしれない。
そう思えば、1回1回のドッグショーを丁寧に、大事に、ショーイングしなくちゃいけないと
あらためて感じます。
だから自分たちは、記録ももちろん大事ですが、みんなの記憶に残るようなショーを
いつも心がけたいと、おもいます。
お話はこれくらいにして、お写真をどうぞ。